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古賀市・船原古墳 6世紀末~7世紀初頭 玉虫装飾の馬具が国内初出土

2020年11月16日 | Weblog
 古賀市教育委員会は13日、同市の船原古墳(ふなばるこふん、6世紀末~7世紀初頭)側の1号土坑から平成25年に出土した金銅製馬具「二連三葉文心葉形杏葉(にれんさんようもんしんようけいぎょうよう)」(ハート形で、縦横約およそ10cm、厚さ0・7cm)に約20枚の玉虫の羽を使った装飾が用いられていたことが分かったと発表した。
 市によると、古代の玉虫装飾品が見つかっているのは日本と朝鮮半島で11カ所。朝鮮半島では、馬具では、5~6世紀代の新羅の首都だった慶州の王陵級古墳など5カ所で発見されている。国内では初めての出土となる。
 国内では奈良県・法隆寺の玉虫厨子(国宝)、福岡県・沖ノ島の金銅製帯金具(国宝)、奈良県・正倉院中倉(ちゅうそう)の刀子の装飾に用いられていることが確認されている。
 デザインなどから朝鮮半島・新羅で制作され、伝来したとみられる。
 馬具は今月14日~12月20日に古賀市立歴史資料館で公開される。
[参考:共同通信、時事通信、西日本新聞、毎日新聞、読売新聞、朝日新聞、NHKニュース、古賀市HP]

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