歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

南相馬市・泉官衙遺跡 格式の高い玉石敷きが出土

2020年11月06日 | Weblog
 南相馬市教委は10月29日、泉官衙遺跡(いずみかんがいせき、原町区泉寺家前地区)の郡庁院跡で河原石を地面の舗装のために敷いた玉石敷を確認したと発表した。
また、郡庁院の建物を支える木製の柱の一部が保存状態の非常に良い状態で確認された。
 泉官衙遺跡は、河岸段丘上に立地する奈良・平安時代(7世紀末~10世紀前半)の陸奥国行方郡(むつのくになめかたぐん)の役所跡。玉石敷が確認されたのは同遺跡と上野国新田郡家跡(群馬県)の2カ所のみ。
 これまでの調査から遺跡は陸奥国行方郡家だったとされている。政庁(政務や儀礼の場となる中枢施設)のほか、租税の米を納めた正倉院、宿泊施設の館院(たちいん)などが見つかっている。
 説明会は7日午前10時~正午と午後1~3時に開かれる予定。
[参考:福島民友新聞、毎日新聞]
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倉吉市・中尾遺跡 弥生時代中期の建物跡から鉄矛1点と鉄斧2点が出土 

2020年11月06日 | Weblog
 倉吉市教委は2日、中尾遺跡(同市大谷)の弥生時代中期後葉(紀元前1世紀)の竪穴建物跡から弥生時代では国内最大となる長さ54・3cmの鉄矛と、長さ27・5cmの板状鉄斧、長さ11・0cmの鋳造鉄斧の鉄器計3点が出土したと発表した。鉄矛と板状鉄斧が朝鮮半島製、鋳造鉄斧が中国製とみられるという。
 住居跡は、標高約25mの丘陵にある。鉄矛と板状鉄斧が住居内の地面に突き立てられ、住居ごと燃やされた形跡があった。副葬品としてではなく、何らかの祭祀で使われたとみられる。
 中尾遺跡は県中部に位置し、日本海と中国山地、瀬戸内海を結ぶ交易拠点として鉄器がもたらされたとも考えられるという。
 現地説明会は14日午前10時から計4回開かれる。
[参考:中国新聞、共同通信、毎日新聞、朝日新聞、NHKニュース]


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 小松市・八日市地方遺跡
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