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熊谷市・東善寺 快慶作の阿弥陀如来立像か

2019年02月26日 | Weblog
 熊谷市教育委員会は25日、曹洞宗・東善寺(熊谷市代町944)が所蔵する木造阿弥陀如来立像が、鎌倉時代の仏師・快慶が製作した可能性が高いことが分かったと発表した。
 平成29年11月、市史編纂のため市内の全仏像の調査中、東善寺で複数の仏像と一緒に箱に入っていた当像が、像の表情や衣文表現などが快慶に共通していたため、東京国立博物館に調査を依頼したところ、X線コンピューター断層撮影(CT)の結果、仏像の内部に古文書らしい折りたたまれた紙(高さ36cm、幅6・6cm、厚さ4cm)や髪の毛の束などがあることなどが分かった。
 像は高さ69cmで、材質は針葉樹系(ヒノキか?)。1本の木に全身を彫り出した後、分割し、内部を刳り貫いて接ぎ合わせる割矧造(わりはぎづくり)の技法が用いられていた。小さく秀麗な顔や腰高ですらりとした体形が快慶の作風に通じているという。
 当像は埼玉県立歴史と民俗の博物館(さいたま市大宮区)で開かれる特別展「東国の地獄極楽」(3月16日~5月6日)で展示される。
[参考:埼玉新聞、毎日新聞、産経新聞、読売新聞]

東善寺についての詳しいことは、なかなか調べきれなかったが、日本姓氏語源辞典、埼玉苗字辞典、新編武蔵風土記稿より、下記が推察される。
曹洞宗 代島山 東善寺 (旧、大里郡代村)
創建 慶長13年(1608)
開基 原島三郎義治(法名東善寺殿義応義治居士)・・・原島氏の祖先は丹治比姓にて、熊谷次郎直実が末流?
開山 叱洞長牛



県内初の快慶作の仏像か…熊谷・東善寺の阿弥陀如来立像、市が背景解明へ 年代や大きさなど謎多く

快慶の阿弥陀如来立像か 埼玉・熊谷の東善寺で発見


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