歴歩

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糸島市・潤地頭給遺跡、唐津市・中原遺跡、筑前町・東小田峯遺跡 国内最古の弥生硯

2019年02月20日 | Weblog
 弥生時代中期中頃から後半(紀元前2世紀末~前1世紀)に石製の硯(すずり)を製作していたことを示す遺物が、北部九州の複数の遺跡にあったことが、柳田康雄・国学院大客員教授(考古学)の調査で明らかになった。
 これまでの確認例を100年以上さかのぼり、国内最古という。 また、従来は3世紀頃とされてきた国内での文字使用開始が300~400年さかのぼる可能性を示す貴重な資料となるという。
 硯の遺物が見つかったのは下記3遺跡。
◆潤地頭給(うるうじとうきゅう)遺跡(福岡県糸島市)=前2世紀末 
◆中原(なかばる)遺跡(佐賀県唐津市)=前2世紀末
◆東小田峯(ひがしおだみね)遺跡(福岡県筑前町)=前1世紀後半
潤地頭給遺跡と中原遺跡では硯(すずり)の未製品や石鋸(いしのこ)と呼ばれる工具を確認。東小田峯遺跡では、墨をすりつぶす研石(けんせき)の未製品を見つけた。
[参考:共同通信、毎日新聞、朝日新聞]

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キーワード: 弥生硯、潤地頭給遺跡、中原遺跡、東小田峯遺跡



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