島根根大考古学研究室が24日、鳥取県南部町の標高約65mの山の頂上付近にある浅井11号墳は、築造時期が3世紀末~4世紀初め(古墳時代前期)で、山陰地方で最古の可能性がある前方後円墳と分かったと発表した。
これまでは本高14号墳(鳥取市、4世紀初め)が山陰最古の前方後円墳とされていた。
前方後円墳が山陰地方に導入された時期を知る手掛かりになるという。
明治時代に中国製とみられる画文帯神獣鏡が出土していたが、詳細は分かっていなかった。
墳丘の測量結果は
全長約45m、後円部の直径約26mの前方後円墳。二段築成。後円部には、長さ約5・5m、幅0・8mの竪穴式石室がある。
板石を積んで石室の壁としており、石室に粘土を多用するなどの構造から築造年代を推定。
祭祀に使ったとみられる土器のほか、副葬品とみられる鉄剣の破片も出土した。
現地説明会は26日午後1時から開催された。
[参考:日本海新聞、共同通信、産経新聞、毎日新聞、朝日新聞]