歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

奈良県高取町・森ヲチヲサ遺跡 大壁建物内に柱跡が見つかる 

2015年09月16日 | Weblog
 高取町森の森ヲチヲサ遺跡で、今年7月に見つかった約13・5m四方の大壁建物跡(5世紀後半ごろ)の内部から、南北2間(約8m)、東西3間(約10m)の掘っ立て柱の穴(10個)を検出した。柱穴は直径約25cm、現存の深さ約60cm。
 建物跡内に完全に収まり、主軸も一致する。大壁建物の屋根は壁で支えられるが、今回の建物跡は従来の掘っ立て柱建物との折衷で屋根を支えたのではないかとしている。(倭韓折衷の大壁建物) 大壁建物跡から同様の柱穴を確認するのは全国初。
 また、「オンドル」の遺構で、焚口から約8m離れた位置から煙突跡も確認した。
 調査区では、この建物跡を最新のものとして大壁建物跡計9棟を検出。周辺には遺構が広がっているようだ。
[参考:奈良新聞、読売新聞]

過去の関連ユース・情報
 2015.8.1奈良県高取町・森ヲチヲサ遺跡 5世紀後半、最大級の大壁建物跡が出土
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする