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奈良県田原本町・十六面・薬王寺遺跡 勾玉や管玉の材料が出土、玉造り工房が存在か

2013年09月13日 | Weblog
 田原本町教委が12日、同町の十六面(じゅうろくせん)・薬王寺遺跡で、溝や土坑から勾玉や管玉の材料となる古墳時代前期(4世紀)の滑石や緑色凝灰岩、碧玉の破片などが多数出土したと発表した。 玉をつくるための石鋸(いしのこ)なども見つかり、遺跡内に玉造り工房が存在したことを裏付けるものという。
 また、遺跡内の古墳時代中・後期(5~6世紀)の溝の中からは、祭祀遺物とみられる小型彷製鏡(ほうせいきょう、直径約6cm)や、鏡を模した鏡形石製品2点(直径3~3・5cm)などが出土した。
 現地説明会は14日(土)午前10時と午後1時から開かれる。
[参考:産経新聞、読売新聞]

過去の関連ニュース・情報
2013.5.2十六面・薬王寺遺跡で下記を発見
■ 玉の未成品や失敗品が出土した古墳時代中期前半(4世紀末〜5世紀前半ごろ)の竪穴住居跡(一辺約4m)。
■ 東西100m以上ある飛鳥時代の水路跡。(条里を意識した溝を確認)
■ 奈良時代の柱穴のひとつから、柱の沈下を防ぐ礎石の代わりに置かれていた瓦が出土。 平城宮東院と周辺で出土しているものと同じ「単弁八弁蓮華文軒丸瓦」だった。
[参考:毎日新聞]
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