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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

エルミタージュ道後

2010-07-01 14:14:57 | フランス料理
 ひめぎんホールのそばにある「エルミタージュ道後」に初めていってみました。すると、やっぱり店員さんにいわれました、「何かの記念日ですか」の一言。フランス料理店と同じか、それ以上の金額を支払うようなお寿司屋さんや焼肉屋さんでは、別に記念日云々ということはいわれたことがありません。ゆえに、必ずしも価格的に高いから、ご馳走だから、「記念日」だろうという発想になるわけでもなさそうです。松山では、なんらかのその土地独自の理由で、フランス料理は記念日に食べるもの、という明文化されていない規則が存在しているのでしょうか。 



 店内は、無機質な感じです。 



 前菜の前菜みたいなもの。



 ワインは、これまた松山の規則にのっとて冷されています。グラスが曇ります。



 アボガドと小エビのキッシュ



 穴子と貝類のエチュべ。薄味に仕上がっています。



 車エビの香草焼き。イタリア料理みたいな品です。



 カルヴイユという色々な野菜の混合スープ。トマトの味が基盤ですかね。これも、あっさり薄味です。



 フォッカチャ。オリーブオイルとかは、なし。



 ブリの頭肉のソテー トマトソース。このソースもくどくなく、うす味です。量的には、ちょっとものたりないかも。



 バゲット。オリーブオイルつき。バゲットにはバターを、フォッカチャにはオリーブオイルを、と思うのは私だけでしょうか。



 さて、ここまで、すべての料理が、小鳥のえさみたいに少しずつしかでてきませんでした。なんだか、食べたのか食べてないのか、わからないような感じがしていました。最後の
牛フィレ肉のステーキ ワサビの泡と赤ワインソースは、ふつうの量のお肉があったのでよかったです。泡々のワサビは、ワサビの味がまったく感じられず、なんのためにひと手間かけたのか意味不明でした。



 焼き加減はもうしぶんありません。ソースは、やはり薄味、あっさり系です。



 デザートコースに入る前に、気のきいたフランス料理店では、テーブル上のパンくずなどをきれいにかたずけてくれるのですが、この店ではそのようなことが行われませんでした。デザートは、豆乳のブラマンゼ 柚子ソース。柚子ソースがあっているかどうかは、微妙なところ。



 そしてチーズケーキ。



 これが5千円のコースでした。個人的にはもっとバターをきかせたソースの方が好きですが、そこは個人個人の好みでしょう。1品1品の量が少なく、皿数が多い点や、あっさりとした味つけなど、女性客を意識した料理づくりかな、と思いました。

「エルミタージュ道後」 松山市道後町2-3-23  089-994-6355


酒想荘

2010-06-25 12:02:49 | フランス料理
 いやあ、日本やりましたねえ。まさかデンマークに勝つとは思いませんでした。本田選手の先制の1発が利きました。関西人の力を感じさせられます。日本も韓国も、イタリアやフランスの強豪国がコケてくれたおかげで、決勝トーナメントも期待がもてる組み合わせになりました。その散々だったフランスにちなんで「酒想荘」へ。砥部に行く33号線で、コジマ電器を越えたこの交差点を曲がるとあります。


 しかし、松山市内から行くと、この交差点は曲がれないので、もう一つ向こうの信号機のある交差点を右折して、回り込む必要があります。



 もろ、ふつうの一軒家です。



 玄関で靴を脱ぎ、洋間へ。



 ワインは、松山の掟にしたがってキンキン冷え冷え。注ぐとグラスが、さっと曇ります。



 前菜は、サーモンのタルタルです。味が濃い目につけられていました。



 ハムのサラダ。アサリやビーツも入っていました。これも濃い味つけ。



 パン。



 ここで、「冷してめしやがるとおいしいですよ。お好みでどうぞ」と、ワインクーラーをもってきてくれました。松山人ならではお心遣いですが、あいにく私は関東人です。赤ワインをキンキンに冷して飲む風習はもちあわせていません。現在の温度で、十分に味も香りもたちません。これ以上、冷してどうする。



 スープのかわりに、玉子豆腐。なんのこっちゃ。



 エビ・ホタテ・タラのナージュ。「ナージュって、どういう意味ですか」と聞くと、「泳ぐ」という意味だと教えてくれました。オリーブオイルとかを使ってあるようで、スープの味は、ブイヤベースに近い感じがしました。



 牛肉の赤ワイン煮込み。これは、ていねいに煮込んだという感じで、お肉が柔らかくなっていました。その肉の量がたっぷりとあって、かなりおなかいっぱいになりました。



 デザート。チーズケーキはパサパサで、いけてませんでした。



 これが5250円のコースです。他の松山市内のフランス料理店と比べて、味付けが濃いような気がしました。量はかなりあるので、女性とかは食べきれない人もいるかも。場所や雰囲気が独特なので、話のタネにはいいかもしれません。

「酒想荘」 松山市東石井6-11-24  089-958-4316

シェルブール

2010-04-25 09:25:51 | フランス料理
ようやく春らしい気候になって来ました。所用で今治へ。帰りに、天気がよくても雨傘が必要な「シェルブール」によってみました。田んぼの中にあります。



 松山のフランス料理店でもよくみかけますが、箸がそえられているのがなんともいえません。親切といえば親切なのですが。



 安い赤ワインを頼みました。瓶やグラスが曇っているのがおわかりでしょうか。冷えてます! 今治よ、おまえもか。店内は、かなり広いです。結婚式の2次会とかでもつかえそうなぐらい。本日は、どこかの一族郎党のお祝いの会のようなものが行われていました。田舎なのに、フランス料理店を使うとは、しゃれています。松山のフランス料理店では、見たことのない使われ方です。まあ、たまたま松山で出くわしていないだけかもしれませんが。



 オードブルです。タコのブルゴーニュ風、チーズのキッシュ、カマンベールチーズ、カモのスモーク、サーモンと海老のマリネ。タコの料理がよかったです。



 2品目は鯛のマリネでした。けっこう濃い目のドレッシングがかかっています。薄茶色の部分には、醤油もつかわれているようでした。鯛というのは、今治らしくていいですね。



 スープはコーンポタージュ。



 魚料理は、鯛のポワレです。いかにも濃厚そうなクリーム系のソースがかかっていますが、見た目どおりの濃厚です。厚めの鯛は、身がしっとりしていておいしかったです。



 最後は、牛フィレ肉のステーキ。これもバターたっぷりの濃厚ソースでした。私は、こういうバター系が好きなので、よかったです。



 デザートは、クレームブリュレ、ガトーショコラ、チェリータルトです。



 予約するとき、「5000円のコースはありますか」とたずねたら、「ありません。5250円ならばあります」ということで頼んだ5250円のコースでした。おしなべて、ソースが濃厚で、いかにもフランス料理という感じでした。「むつこい」(伊予弁)と感じる人も、中にはいるのではないでしょうか。松山のフランス料理店は、軽めに仕上げているお店が多いので、私としてはこういうものもいいです。盛り付けは、さすがに松山のお店の方が洗練されていますね。一族郎党組の中には、お年を召した人もまじっていましたが、あのような料理を今治の人たちは高齢の方でも食べるのですね。

「シェルブール」 今治市矢田甲652  0898-31-7779

シェ・アルブラン

2010-04-22 14:22:02 | フランス料理
 何かとバタバタして落ち着かない年度はじまりです。そんな中、はやめに帰れる日に、二番町の「シェ・アルブラン」にいってみました。前にいったのは、はるか昔、という感じです。やっているのか、いないのか、わかりにくかったので、足が遠のいていました。



 まず、赤ワインを。予算をいうと、店主がてきとうにみつくろってくれます。候補を2本提示されました。こういう時、安い方って、なかなか選択できません。まあ、気が弱いんでしょう。そして、前菜は撮影しわすれました。これも、せわしい年度初めの弊害でしょう。三種盛りで、白ミル貝、穴子とフォワグラがかさなったもの、こごみとエビとトマトがマリネされたもの、だったと思います。いずれも一口サイズでした。



 つづいてオマール海老。アメリケーヌソースというのでしょうか、海老の風味がきいたソースが美味です。オマール海老は、身がしまってプリプリしていました。



 魚料理は、マナガツオとハマグリです。旨みのでたスープがお皿のそこにあります。こういうフランス料理もあるんですね。



 最後は、何か知らされないでたべました。食べているときは、形状からしてカモだと思っていました。やけに味の濃いカモだなあ、食材がいいのかなあ、なんとことを考えたのですが、あとからハトだときかされました。上手にローストされていて、赤ワイン系のソースにあいました。味が強いので、時折いるカモがだめという人には、無理かもしれません。



 デザートです。ここの店主の特徴として、食べ方や食べる順番など、わりと細かく指示する傾向があります。今回も、デザートで食べる順番を指定されました。
 


 本日は、店主が1人で調理し、1人で給仕する形態でした。われわれは、せわしさをここまで持ち込んでいたのか、やたらと料理をたいらげる速度が速かったようです。もうちょっと、くつろいだ感じでゆっくりとすごすとよかったかな。シェフが健在なこともわかったし、街なかにあって便利なので、また機会があればいってみたいと思います。
 
「シェ・アルブラン」 松山市二番町1-12-17 089-943-1222

ル・トワ・ルージュ

2010-04-02 09:15:18 | フランス料理
 2月、3月は、遊びにいっていたせいもあって、月のうち、半分ちょっとしか松山にいなかったです。そうこうするうちに、季節は移り変わって新年度。知人たちの、配置換えの連絡も入ってきます。季節ちがいですが、ちょっと前に、「ル・トワ・ルージュ」にいきました。



 地震の直撃を受けたチリのワインです。



 最初は、オマールエビのテリーヌ。 



 これはフォワグラのソテーです。いつ食べても、ここのフォワグラは臭みがまったくなくおいしいです。ねとぉ~と、とろける食感がなんともいえません。その上、きょうはフォワグラの下に敷いてあった大根が、ブイヨンで煮られていて、旨みをたっぷりとすいこんでいました。これは、おいしかったです。



 スープは、メークインのスープでした。
 


 そして出ました、御荘がきのオーブン焼き。ぷりぷりの大粒なかきでした。トマト、バジル、ガーリックマヨネーズの三色のソースが楽しめます。配列を変えたら、イタリア国旗になるのに、と思いましたが、ここはフランス料理店でした。火の通し方も申し分なく、今季食べたかき料理のなかで最高でした。もう、かきの季節も終わってしまいました。冬が終わるのはけっこうなことですが、かきがなくなるのはさびしいです。



 主菜は、牛フィレ肉のステーキ。くどくない、上品なソースがかかっています。
 


 デザートのケーキです。



 こちらはシュークリーム。



 いつも、紅茶の説明が入るので、たまには紅茶にしなければ悪いような気がして紅茶。でも、コーヒーの方がよかったかも。



 「サンマロ」で撃沈したあとだったので、なんだか久しぶりにフランス料理を食べたような気がしました。こちらは、はずれたことはないですね。

「ル・トワ・ルージュ」 松山市北久米町1094-3  089-958-7088