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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

テロワール(移転新店舗)

2010-12-11 07:41:33 | フランス料理
 「三越」の裏という、行くのに便利な場所から、ちょっと辺鄙な場所に移転してしまった「テロワール」さんです。新店舗になって初めて行きました。もとは、喫茶店か何かだった建物でしょうか。松前にぬけていく大通りから少し入ったところにあります。冬場なので、いっそうさびしく感じる場所です。



 ワインを、自分の眼で見て選ぶ方式は、そのまま。



 店内は、いくらか席数が増えたでしょうか。



 料理を注文し終えると、最初にやってきたのは、お通しの天然鯛とインゲンのテリーヌ。このお通しという居酒屋みたいな仕組みを採用しているのは、松山のフランス料理店の中でも、こことかつての「トゥールネ・ラ・ページュ」ぐらいではないでしょうか。他のフランス料理店の多くが、コース主体でアラカルト方式ではないということも、ありますが。松山のイタリア料理店でも、記憶にありません。個人的には、やめた方がいいと思う制度です。



 今回、特にお通しに対して否定的な気持ちを強くもったのは、自分たちで牛テール ポトフのテリーヌ(800円)を注文していたからです。テリーヌの次に、またテリーヌになってしまいました。一言、お通しにテリーヌが出るといってくれれば、また別の選択もありえたのですが。味のほうは、牛のいい出汁がでていて、おいしかったんですけど…



 御荘ガキのオーブン焼き(1200円)。エスカルゴバターのようなもので焼き上げています。冬の味覚です。美味。



 天然鯛とホタテのムース パイ包み(1800円)。あらかじめ、切り分けられてでてきました。パイ包みは、ここのお得意料理です。濃厚なソースで食べました。



 フランス産鶏もも肉のコンフィ(1500円)。パリっとした皮です。



 けっこう厚みのあるお肉ですが、ちょうどいい具合に火が入っていました。これも、おいしかったです。



 ということで、料理そのものには満足です。価格も安めの設定だと思います。お通しが、玉に瑕、というところでしょうか。それにしても、なぜ移転したのかな。前のように、ふらりと立ち寄るということは難しくなりました。あらかじめ行く気で行かないと。

「テロワール」 松山市藤原町617  089-941-0563



《閉店》 BISTRO KOKO(ビストロ ココ)

2010-11-11 08:44:15 | フランス料理
 「ここはどこだ。ビストロココだ」というオヤジ駄じゃれとともにやってきた「ココ」。



 ちょっと前の「もぎたて」で紹介されていました。テレビにシェフもでてきましたが、どこかで見たお顔。「トゥールネ・ラ・ページュ」のシェフではないでしょうか。ということで、やってきました。



 「茜屋珈琲」に入って、2階に上がるとあります。



 ワインは冷されずに登場。これは「トゥールネ・ラ・ページュ」時代から。いい香りがします。



 シェフのおすすめフルコース(6000円)にしました。前菜は、これだとなんだかわかりませんが、サンマのマリネ サラダ仕立てです。



 フランス料理にもサンマを使うのですね。さっぱりしてておいしかったです。サンマが高いと報道されていましたが、この秋はいろいろなところで、サンマ料理に出会った気がします。



 パンです。



 ポテトと白ねぎのポタージュです。



 カレイのブイヤベースソース。ブイヤベースをソースとして用いているので、かなり濃厚な味になっています。これはおいしいです。こういうブイヤベースの使い方もあるのか。



 そして、イチボのステーキ トリュフ添えです。かなり厚みのあるお肉で、表面に焼き目がついているだけで中は真っ赤です。しかし、これでちゃんと火が通っています。素人にはまねのできない技巧です。重信の某イタリア料理店とは雲泥の差ですね。肉の旨みをそのまま味わいました。



 デザートは、イチジクのタルト、ショコラケーキ、洋梨のコンポート、八角のアイスの盛り合わせでした。コンポートや八角のアイスに、「トゥールネ・ラ・ページュ」を思い出しました。



 この場所は、二番町にいまだに看板だけ残っている「シャトー・リヨン」があったところです。



 「シャトー・リヨン」の後に「ココ」が開店したというココ(と)なんでしょうが、お店がつづいてくれるといいです。

「BISTRO KOKO」 松山市南江戸4-3-58-2階 
               089-974-3010

ル・トワ・ルージュ

2010-10-07 08:52:03 | フランス料理
 市内はお祭でにぎわっています。堀之内の公園を通ると、秋祭り中だというのに、もうクリスマスかいな、と思わせるような物体を発見しました。この物体、駅前ロータリーとか、都市景観の中ならいいと思うけど、緑の公園の中に設置するというのは、どうかなあ。トキヒロ市長の置き土産かいな。



 さて喧騒と場違いな電飾をはなれて、郊外の「ル・トワ・ルージュ」にやってきました。



 前菜はホタテです。さすがに彩がきれいです。ソースには酢を用いていました。金粉があしらわれていて、なんとはなしに豪華な感じがします。



 お次はフォワグラのソテーです。フォワグラの上に、キャラメールソースをかけて焼いたため、表面にパリパリ感がでているイチジクがのっていました。こんなイチジクの使い方があるのですね。



 きょうのフォワグラは大きめ。いいぐあいに火が通っていて、生臭さやモソモソ感がまったくありません。表面カリカリ、中はプリプリのフォワグラが、口の中で溶けていきます。このお店のフォワグラは、いつ食べても非常においしいです。



 カリフラワーの冷製スープです。かなりトロミがありました。上にのったウニとコンソメのジュレが混じって、複雑な味わいになります。



 牛フィレステーキ。



 こちらは仔羊のソテー。バジルが使われたソースです。いつものように、文句のない調理です。



 デザートは8種類ぐらいの中から選べるのですが、こちらはキャラメルムース。



 そしてマンゴープリン。いつも思うことは、全種類食べたいということ。



 本日もたいへんおいしゅうございました(by岸朝子さん)。

門田

2010-08-28 09:33:13 | フランス料理
 もうそろそろ9月だというのに、まだ最高気温が35度を超えているというのは、すごいですね。テレビのワイドショーものでは、野菜の価格高騰をしきりに伝えているようです。ふだん、自分で野菜を買ったりすることがめったにないので、野菜の値段がどれほど家計に影響を及ぼすものなのか、わかりかねるところがあります。高ければ買わなきゃいいのに、と思うのですが、そうもいかないのかな。



 ということで本日も外食に。街なかのフランス料理店「門田」です。前菜は、ハマチのオレンジソース、鮭の手まり寿司 カブソース、タイのテリーヌ、生ハムメロンでした。いつも思いますが、いろどりと盛り付けがきれいなものです。「門田」の前菜は、涼しげなので、夏場には特にいいかもしれません。



 サザエのエスカルゴバター風。このエスカルゴバターというのは、けっこう魚介系にあいますよね。ニンニクの風味がピリッときいています。



 桃の冷製スープを予想していたのですが、トマトとバジルの冷製スープでした。トマトをつかった冷製スープだと、どことなくスペイン風になります。ハーブが効いた感じがいいです。



 パリパリとした食感の衣をまとったひらめ。バターたっぷりのサフランソースで、いかにもフランス料理らしいものになっています。



 赤ワインソースとマデラソースの2種類のソースが用いられたヒレステーキ。マデラソースの方が、ちょっと甘め。お肉はやわらかくて、おいしいです。



 つけあわせのサラダ。野菜が高いというんならば、私はなくても、別にかまいません。あれだけ、テレビでギャースカ騒ぐということは、こういう葉っぱがないと、食事をしたという気がしないという人が、世の中に多いのかなあ。さして、おいしいものとは思わないのだけど。まあ、シャム社長なんかは、よく「野菜の味が違う。うまいぞなもし」とか、いっているからなあ。



 デザートはバナナシャーベット、ショコラケーキ、ナッツケーキの盛り合わせでした。



 ということで、これが7350円のコースでした。外食産業のみなさんも、野菜の価格高騰に負けないで、がんばっていただきたいところです。こちらも、もうひとふんばりです。


《閉店》 イグレック

2010-08-12 08:57:56 | フランス料理
 台風で、中国地方も高知県も大雨だったみたいですが、なぜ松山はなにごとも起こらないのでしょうか。水浸しにならずにすんでいいのですが、なんだかものたりない気もします。それでもって、お盆の混雑のまえに「イグレック」さんにいってみました。



 最初に穴子のフリッター。日本の天ぷらとは衣の作り方がちがうのでしょう、ふわっとしつつもカリッとした衣です。



 夏野菜のコンソメゼリー寄せとウニとエビのコンソメゼリー(右)です。冷されたコンソメゼリーの料理を食べると、夏だなあという感じがします。



 関西では夏の風物詩の鱧ですが、フランス料理店でもご登場です。鱧とあわびのバターソテー クスクス添え。バターソテーというぐらいなので、バターの風味がきいています。クスクスをみると、今は亡き「きどや」を思い出すのは私だけでしょうか。



 ムール貝のスープです。暖かいスープで、けっこう濃厚。



 魚料理はイサキのポワレ パセリソースです。パセリの緑が鮮やかなソースですが、バターがきいているソースでした。



 肉料理は、こちらが仔羊のソテー 赤ワインソース。焼き加減もよく、独特の味と香りが美味です。



 こちらは牛フィレ肉のステーキ 粒マスタードソースです。



 デザートにココナツのムースにアイスクリーム。



 本日は、いつもよりもバターがきいた重い料理が多かったように思いました。たっぷり脂をとって、夏を乗り切れということでしょうか。これで7350円ですから、東京と比べたら、かなり安いと思います。たいへんおいしゅうございました(by今治のやきとリンピックにきていたらしい岸朝子さん)。