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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

テロワール

2009-12-18 10:19:56 | フランス料理
 今年も残すところあとわずか。そうなると、フランス料理店やイタリア料理店が混みあう時期がやってきます。その前に、二番町の「テロワール」へいってみました。松山のフランス料理店としては、比較的開店時間が長く、街なかにあるので便利です。



 「テロワール」では、ワインを所望すると、この棚の前に連れて行かれ、適当なものを選ぶというだんどりになります。ワインの好きな人ならば、瓶を寝かして保存してくれえ、というかもしれません。テトキチが飲むような安いものは、寝てようが、立ってようが、あまり関係がないのでいいですけど。



 ということで、ボルドーの安ワインを選択。



 居酒屋みたいでなんかへんですが、お通しです。



前菜に牛テールポトフのテリーヌ(800円)です。プヨプヨしたゼリー寄せみたいなものではなく、どっしりしたものです。



 御荘カキのオーブン焼き(1500円)。エスカルゴバターのようなものをかけて焼いてあって、非常に美味でした。これをめあてに、冬の間に、もう一度「テロワール」に行きたくなりました。



 給仕係のお兄さんによると「シェフは魚料理が得意ですから」とのことでしたので、どれにしようか迷いましたが、スズキのポワレ(1600円)という無難なものを頼んでみました。



 このお店も、ジビエが取り揃えられているのがいいですね。エゾ鹿のソテー赤ワインソース(2200円)。火の通し方はいいです。中は赤くて柔らかく、それでいて火が通っていてあたたかくなっています。濃厚な赤ワインソースで、臭みを感じさせません。



 山鳩のパイ包み(1800円)。二人で食べやすいように、切って出してくれました。



 細切れにされた山鳩の肉がフォワグラと一緒にパイでつつまれています。サクサクとした食感のパイ生地と一緒に食べると、また一段とおいしくなるような気がしました。



 一品の量がけっこうあるので、これにて満腹。デザートに行きつきませんでした。テーブルにクロスをしいてなかったり、お皿が無地の白いものであったり、気軽な感じのお店になっています。こういうところの費用を抑えている分、料理の価格も安めに設定されているようです。でも、料理自体はどれもなかなかおいしいですね。

「テロワール」 松山市二番町3-7-17-2階 089-941-0563





グリーン・カーメル

2009-11-17 09:02:14 | フランス料理
 高級イメージをもたれている住宅地・白水台にある「グリーン・カーメル」に出没してみました。



 結婚披露宴会場として使用される場所なので、ふだんはやたらと広々して、閑散とした感じになってしまいます。給仕係も動線が長くて、たいへんそうです。



 赤ワインを頼むと、なんとデカンタージュをしてくれました。もっともデカンタージュが必要なほどの高級ワインではなく、1本3000円の安ワインを注文しただけなのですが。一方で、この赤ワインは、松山の掟にしたがって、冷え冷えの状態でした。デカンタージュよりも、温度の方をなんとかしてほしいと思いました。けれども、松山の披露宴で常温の赤ワインなどを出した日には、オッサン、オジイチャンから、「ちょっとネエちゃん、このワイン、冷えてないぞなもし」とか、いわれてしまうのでしょうね。



 それはともかく、エビのフリッターです。



 釣りアジのマリネ フランボワーズドレッシングです。フルーツ系のソースは、色々なお店ででるようになりました。



 秋らしく栗のポタージュ。栗の名産地・中山が近くにありますもんね。



 イトヨリのポワレ ホワイトバルサミコソース。軽く仕上げるお店が多い中、「グリーン・カーメル」のこのソースは、バターのきいた濃厚なもので、おいしかったです。



 口直しの美生柑のシャーベット。



 牛フィレ肉のグリエ 赤ワインソースです。これも、魚料理と同じく濃厚なソースでした。



 このとおり、火の通し方も申し分ありません。



 デザートは、紅茶のソルべ、栗のケーキ、果物の盛り合わせでした。栗のケーキは、サクサクした部分が美味でした。



 これがシェフおまかせコース5250円です。安いですね。坂の上にあるのが玉に瑕です。以前と料理の感じが変わっていたので、シェフが交代したのか聞いてみたところ、やはり変わっていたようです。



 かつて、三番町の住友信託銀行のそばに「きどや」というフランス料理店がありました。閉店後、ここのシェフが「グリーン・カーメル」に移ったとききました。たしかに、フランス料理なのにトマト系のソースを使ったり、クスクスを添えたりという料理が「グリーン・カーメル」でも出ていました。今回は、そういった料理とは異なっていたので、気になって聞いてみたのですが。元「きどや」のシェフよ、今いずこ。 

フェ・ア・ラ・メゾン

2009-10-30 07:33:34 | フランス料理
白水台という、不便としか思えない丘の上のニュータウンが松山にはあります。キリスト教会を模した結婚式場やフランス料理店が複数存在しているので、松山の人たちには、何か高級イメージを喚起する場所なのでしょうか。建築関係者からは、以前は沼だったところを埋め立ててできたときいたのですが。それはともかく、その白水台のフランス料理店「フェ・ア・ラ・メゾン」にいきました。派手な看板がなく、ふつうの家の玄関みたいですね。



 最初に、クリームチーズのカナッペ。赤ワインは、ちゃんと常温でやってまいりました。



 そして前菜に、フレッシュ・フォワグラのソテー。これ、ほんとにおいしかったです。表面がカリっと香ばしく焼けていて、なかがとろりとしていました。レバー特有の臭みやモサモサ感はまったくありません。高級食材の代名詞のフォワグラでも、ピンキリだということがよくわかります。



 サラダは、きのこのテリーヌ、イカ、自家製ハムのスモークが添えられています。



 じゃがいものスープ。秋口なのであたたかいものでした。



 魚料理は、スズキのポワレと手長エビのローストです。ソースが、非常に軽いので、口にあうという人もいれば、ものたりないという人もいるのでは。テトキチ的には、もう少しフランス料理っぽいコッテリ系がいいかなとは思うのですが。



 肉料理は、牛、仔羊、鴨のなかから選ぶようになっています。このスタイル、松山のフランス料理店でよくつかわれているのですが、どこかに源流があって、それにならっているのでしょうか。こちらは、仔羊で赤ワインとマスタードのソースです。



 こちらは、牛です。赤ワインソースですね。どちらも美味です。仔羊の方が独特の味があり、弾力があります。きょうの牛は、いつもよりも厚みがあったように感じます。やわらかくておいしいです。



 デザートコースに入って、マンゴのシャーベット。



 そして「フェ・ア・ラ・メゾン」の名物のデザート。ワゴンに7種類ぐらいのホール状態のデザートが載せられて運ばれてきます。そのなかから3つ選んで、とりわけてもらうことができます。全部食べたいので、どれにするかいつも迷います。
奥の白いのはリンゴのタルトです。パンは甘い洋酒に浸してあって、たべるとジュワとその液が口の中に広がります。サヴァランといっていたと思います。



 こちらは、プリンとグループフルーツゼリーとガトーショコラです。



 これが7000円のコースですから、東京の感覚からするとかなりお値打ちです。東京で、あおのようなフォワグラつけたら、いったいどのくらいとられるのかなあ。街なかから離れていて坂道があるので、白水台の中にでも住んでいないかぎり、自動車でないといけないところが難点です。

「フェ・ア・ラ・メゾン」 松山市白水台1-1-9 089-922-2005







《閉店》 トゥールネ・ラ・ページュ

2009-10-28 11:39:12 | フランス料理
 一度閉店して、復活してからは順調にいっているらしい「トゥールネ・ラ・ページュ」へ行きました。再開後は、夜遅くまで開くようになったので、いきやすくなりました。フランス料理のお店です。



 前菜にオリーブ(500円)。ワインは好みと予算をきいてくれて、適当なものを薦めてくれます。ワインには力を入れているようで、大きなワインセラーがしつらえてあります。そのため、松山では珍しく、赤ワインが適温で(適温って、冷えているってことではありませんよ。念のため)やってきます。



 海マススモーク サラダ添え(1200円)です。



 エゾ鹿の赤ワインマリネ イチジク添え(1800円)。初めて頼んでみましたが、ワインを吸収した鹿肉がおいしいです。甘味のある干しイチジクがアクセントになっています。



 イサキのポワレ(1900円)です。表面がカリっと焼き上げられています。



 ジビエを取り揃えているのも、このお店の特徴ですね。本日のメインは鹿のロース グランブヌール風(2900円)にしてみました。前菜でも鹿を食べましたが、あまり他のお店ではみないので、また鹿に。中は真っ赤ですが、これでちゃんと火が通っていて、赤い部分も暖かみがあります。鹿独特の香りはあり、肉質は弾力があります。



 こちらは、洋ナシのコンポート(900円)。



 そしてブラマンジュ チョコレートのソルべ添え(700円)。デザート類もおいしいです。



 カジュアルな感じで、予約もせずにいけて、夜遅くても開店しているので、つかいやすいお店です。しかし、本格的なフランス料理なので、カジュアルな感じであっても、お値段はそれなりにします。二人でやっているお店なので、時間にゆとりをもっていったらいいかと思います。

「トゥールネ・ラ・ページュ」 松山市三番町1-15-1 
               089-934-1775

門田(日帰りカツオコース)

2009-10-06 09:03:59 | フランス料理
 もう一つの9月までの限定メニュー、「門田」の日帰りカツオコースを食べに行きました。前菜は、カツオのたたき、地鶏のマリネにゴーヤのソース、それからガラス鉢の中は雉の料理です。「瀬戸内風」ということで、地場の食材がふんだんにつかわれています。



 ヒオウギ貝のグラタンです。ヒオウギ貝というのも愛媛らしいですが、味はこってりとしたクリーム系です。



 桃の冷製スープです。これを食べると夏という感じですが、もう夏は終わっていますね。



 日帰りカツオをつかった魚料理の登場です。日帰りカツオというのは、漁に行って獲れたカツオをその日のうちに水揚げしたもののこととをいうそうです。通常は、いったん出漁したら何日か漁をして戻ってくるとのことでした。ミラネーゼという調理法で、卵を混ぜた衣(たぶん)をつけて、カツオをレアの状態にしあげています。レアにするあたりの技術はさすがたいしたものです。カツオも自慢するだけあって弾力にとんでプリプリしています。しかし、カツオがよければいいほど、さし…。う~ん、これをいうと、もろ田舎のオッサンになってしまうなあ。技術も素材もいいのですが、はたして食材にあった調理法といえるか…。



 牛ヒレステーキの赤ワインソースとポークのロースト マスタードソースです。これは文句なくおいしいですね。



 最後にデザートです。



 帰ってから、さっそくナイアガラみやげのアイスワインでしめてみました。ちらかっている家の中ですが、ちょっとゆったりとした感じになったかも。