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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

花の森ホテル~栗づくし

2011-12-07 09:23:54 | フランス料理
 伊予市に行った流れで、夜は中山町の「花の森ホテル」にやってまいりました。



 ホテル内にあるレストランは、このような感じです。中山町といえば、栗の産地。この栗を用いた中山栗づくしのコース(5000円)が頼まれていました。



 前菜です。手前に栗とはるさめです。緑の器に入っていたのは数の子です。そして海老と貝になります。



 お刺身のサラダ風です。



 余計なものを取り除くとカンパチが姿を現します。和食風の料理で開始されました。



 中山栗のまんじゅう仕立て。餡がかかっていて、和食店でよくでるしんじょのような調理法ですかね。なかの栗に、特有のモサモサ感があって、食感がいいとはいえませんでした。 



 ここで突然、伊予牛のフィレステーキ登場。つけあわせにイチジクと栗です。栗は甘いです。栗が甘いこと自体は、たいへんよろしいことではあります。しかし、つけあわせとしてみた場合、お肉との相性がいいかとなると、それはまた別の問題。まあ、これ以上は言いませんが。



 ボケましたが、お肉自体の焼き加減はちゃんとしており、おいしかったです。



 お口直しの栗のシャーベット。



 肉料理の後に、魚料理が出てきたのは初めてだなあ。順番がいつもと逆なので、ヘンな感じ。鯛の中山栗ペースト添えです。



 ここで和食風にもどって、ふぐのフリッター 栗と里芋ぞえです。和洋折衷で何品もでてくるので、お腹いっぱいになります。



 最後に栗ご飯。



 やっぱり、栗の使い方として、これが一番自然だったかな。



 栗をつかったデザート。お菓子類には、栗の甘味と風味が活きます。



 「料理の鉄人」というテレビ番組では、お題に1つの食材が提示され、それを活かした料理が5~6品つくられて、優劣を競っていました。1つの食材で、何種類もの料理を作り、しかもそのそれぞれが素材の良さを引き出している、というのは想像以上に難しいことだったんですね。栗づくしを食べてみて、あらためて思いました。栗って、すりつぶすとモサモサ感がでてしまうし、名産品だけあって中山栗って甘いんですよねえ。この甘さが、料理にあわないような気が…。栗が、主としてお菓子類に使われるのも納得です。ただ、甘味大好きの松山人には、うけるかもしれないコースです。なにしろ、栗をちらし寿司に入れてしまう(「ケンミンショー」でみました)そうですから。酢飯と甘い栗って、あうんだろうか。ちなみに、この栗づくしは10月いっぱいで終了しているはずです。お試しになりたい方は、また来年ということで。

 

シェ・タチバナ~夕陽とともに

2011-10-13 12:29:30 | フランス料理
 陽が長い時期に行ってみたかった「シェ・タチバナ」。北条の海沿いという、いい場所にお店があるので、夕陽を眺めながらフランス料理を食べるという、まるでリゾート地のようなことをしてみたかったのです。予約を入れた当日は、梅雨の季節にもかかわず、いいぐあいに晴れてくれました。



 テトラポットが邪魔といえば邪魔です。また、海辺は護岸工事のためコンクリートで固められています。開発が進んだ瀬戸内海沿岸では、しかたがないところです。前菜に、生ハム・ピクルス・ホワイトコーンが出た後、真鯛のスモークと後方に隠れていますが鹿肉のリエットや豚肉です。



 アナゴを揚げたものにフォワグラがのせられ、バルサミコ酢のソースがかけられています。



 桃の冷製スープをはさんで、魚料理は真鯛と海老のクリームソースです。



 魚料理が出てきた頃には、陽も暮れなずんでいきました。



 カモと牛フィレ肉のステーキ 赤ワインマスタードソースです。焼き加減も申し分なし。前と同様、お肉が2種類というところがいいです。 



 カマンベールやゴルゴンゾーラ。



 最後にクレームブリュレでした。



 食事と風景を堪能させていただきました。ただ、景色の中に、ジャージ姿でウォーキングをする地元のおばちゃん、おっちゃんたちが入り込んできます。ビキニの若い女性が浜辺を散策する姿を楽しめるのならば、リゾート気分がさらに盛り上がるところですが、こればっかりはどうしようもありません。




TOH-KA-LIN

2011-06-28 08:36:52 | フランス料理
 国際ホテルの水が流れ落ちるレンガの壁。むかしのテレビ番組で、流路をつけかえる前の川が、ここを流れていたので今でも水が湧き出ると、やっていたような気がします。



 その国際ホテルの最上階の「TOH-KA-LIN」です。『愛媛馳走案内』に出ていたので、行ってみることに。「もぎたて」にも出たことがあったけれど、なぜか行ってませんでした。



 最上階といっても、10階なので眺めはこの程度です。それでも、まあ、気分がいいことはいいです。窓が西に向かって開けているので、天気がよかったら夕陽がきれいに見えたのかもしれません。



 和洋折衷という言葉がありますが、頼んだのは洋中折衷のマルコポーロコース(5000円)です。前菜は、中華風の冷菜盛り合わせでした。



 スープはヴィシソワーズ。これが出されるようになると、夏がきたんだなあ、と思います。よく冷えていておいしかったです。



 鶏肉とアスパラの炒めものです。味つけは薄味で、上品といえば上品、物足りないといえば物足りない感じでした。これは、好みもあるでしょう。



 ホタテ貝のナンチュア。ホタテに、大好きな濃厚アメリケーヌソースがかけられています。海老の風味がして、美味。



 五目野菜炒め。これも、鶏肉の炒めものと同じで、薄めの味つけ。こういう味つけのお店なのか、それともフランス料理系の品と調和するように、わざと薄めに味をつけているのか、よくわかりません。



 牛肉のポワレ野菜のヴァプール。これだと、肉料理なのか、野菜料理なのか、わかりませんね。



 厚いお肉が、レアにうまく焼けています。やわらかくて、おいしかったです。



 もうお肉で十分という感じだったのですが、豚三枚肉の煮込みあんかけご飯が出てきました。中華系の料理では、これがいちばんよかったです。厚い豚肉が柔らかく煮込まれていて、ご飯がすすみます。お腹いっぱいになりました。



 デザートは、チーズケーキ。



 ということで、東西対決(なんで対決になるんじゃい)は、フランス軍に分がよかったような気がします。ホテルだけあって、従業員の人たちのサービスは、とてもよかったです。

「TOH-KA-LIN」 松山市一番町1-13-5 0120-31-0001

≪閉店≫ブラージュ

2011-06-19 08:12:57 | フランス料理
 『Komachi』か何かにのっていたのをみて、それっきりになっていた「ブラージュ」にいってみようということになりました。ところが、見つからないで、三番町のせまい路地を行ったりきたりしてしまいました。結局、この看板が「ブラージュ」のものだったのですが、店名が入っていないので、何といういう店かわかりません。



 イタリア料理店の「オルソー」の上(2階部分)にありました。階段入口には、小さく「Blage」と出ていました。「隠れ家」風であることを、大々的に宣伝している、笑えるお店が多い中、「ブラージュ」はほんとうに隠れてしまおうかというような看板のつくり方です。



 遅めの時間帯にいきましたが、店内はお客さんで、けっこう混んでいました。1回だけではわかりませんが、流行っているようにみえました。ワインは、品書きとかなくて、好みをいうと、それにあったものをみつくろってもってきてくれるという形式でした。これはワインにこだわりがあるお店なのか、と思いましたが、そこは松山、赤ワインがキンキンに冷えてでてきました。しばらく待って温まってこないと、味も香りもありませんでした。



 照明が落ちていて、カメラがヘボいので、すべて暗めに写っています。まず前菜に、本日のキッシュ(700円)。玉子の風味がきいたキッシュでした。



 砂肝のコンフィとパンチェッタのサラダ(1100円)。お一人でつくっておられるようなので、料理が出てくるのに時間がかかります。赤ワインが温まるのを待つのには、ちょうどよかったかも。



 遅かったので、ない品もけっこうでてきておりました。残っているものの中から鯛のソテー赤ワインソース(1100円)を注文。魚には白ワイン、肉には赤ワインという思い込みがあるので、斬新さを感じる品でした。はたしてお味の方はどうでしょうか。期待と不安で食べてみると、鯛にけっこう強く塩味がついていたので、そちらの味がまさって、ソースとあうとかあわないとかという感じではありませんでした。



 肉料理も残っているものの中から牛リブロースのグリル ゆず胡椒ソースという、これまた食べたことのないソースがかかる一品。表面がカリカリになっていて、赤い部分にも火が通っています。焼き加減は申し分なし。問題はソース。はたしていかに。赤ワインソースのような色はしていますが、たしかにピリッときます。ちょっと成功している組み合わせとは言いがたいような…。鯛にかかっていたソースを、こちらの牛肉にかけた方がおいしいんじゃないでしょうか。保守的だといわれるかもしれませんが。



 工夫、ないし創作のしすぎかなあ。早めに売り切れていたふつうの品を、今度は食べてみたいものです。

「ブラージュ」 松山市三番町2-3-5 2階  089-971-3387

ル・ミストラル

2011-05-27 06:24:17 | フランス料理
 いよいよ梅雨本番という感じがしてきました。ところで、どういう風の吹き回しか、トキヒロ知事が脱原発に言及したそうです。歓迎しますが、いったいどういう風向きの変化であろうか。ということで、風の名前がついた「ル・ミストラル」へ。千舟町の「みずほ銀行」の角を曲がったところにあります。  



 非常にこじんまりした店内です。



 前菜に、フランス産アスパラガス 生ハム温玉添え(1800円)。このホワイトアスパラガスが、大きくて柔らかくて、非常に美味でした。そこにちーずのと香りと玉子のコクが加わり、この季節に食べたホワイトアスパラでは1番でした。まあ、そのかわり、値段も1番なんですが。
 


 仔牛舌と新じゃがのサラダ仕立てグリビッシュソース(1700円)です。



 タンを拡大すると、こんな感じ。厚くて、適度な噛みごたえがあり、味が濃厚です。



 生ソーセージと白インゲン豆 春キャベツのトマト煮(1100円)。煮込み系の料理なら、早く出るかなとも思ったのですが、やっぱり時間はかかりますね。インゲンがほどよい柔らかさに煮込まれています。



 愛媛産鹿のロースト 生姜のコンフィ添え(3500円)です。いい火の通し加減です。鹿肉なので、肉自体に独特の味があります。骨からこそげるようにして食べつくしました。



 まだ、食べられる感じではあったのですが、忙しそうであったので退散することにしました。まあ、食べすぎもいけませんし。店主が、調理から、常連客のお相手から、お会計まで、すべてを1人でやっているので、料理が出てくるのに時間がかかるのはいたしかたありません。ゆっくりと気長に楽しみたいときに、いいでしょう。

「ル・ミストラル」 松山市三番町3-2-3  089-921-7017