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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

グリーンカーメル

2011-05-10 09:00:31 | フランス料理
 ゴールデンウィークは、結婚式をあげる人も多かったのでしょうか。基本は披露宴会場として使われていると思われる「グリーンカーメル」に行ってみました。



 広い空間に、お客さんがぽつんぽつんという状態になりますから、最初はちょっとへンな感じ。まあ、窓際の席に外を向いて座るように席が配置されていますので、ふりむかなければ、そんなにおかしくはないのですが。



 最初にタコのトマト煮。



 前菜は、ホワイトアスパラと生ハムのサラダ仕立て。松山でも、ホワイトアスパラをこの季節に出すお店が増えたような気がします。錯覚かな。とにかく、今年は食べる機会が多くありました。



 ブロッコリーのスープということで薄緑色をしていますが、カレー風味がつけられていて、青臭いというようなことはありません。



 パン。オリーブオイルに香草の香りの素が垂らされています。いい香りです。


 
 メンドガレイのフリット。アーモンドが衣につけられていて香ばしいです。ソースは軽めです。



 お口直しにイチゴのシャーベット。




 牛フィレ肉のグリエ マデラソース。ソースは、ほんのり甘味のあるものです。



 ピンボケですが、かなり厚めのお肉で量は十分。中は、レアの状態に仕上がっています。



 デザートに、マンゴのムースとココナツのムース。ココナツとマンゴーで、南国にきたみたいです。




 そして、もたもやデザートで、スフレとガトーショコラです。スフレは温かい状態でやってまいりました。



 コーヒーですが、ラングドシャーや抹茶のマカロンなどがついてまいりました。



 ということで、やたらとデザート類が多かった印象をもちました。お隣の「フェ・ア・ラ・メゾン」も、デザートを4品選べるように進化していたし、白水台デザート戦争ですね。あれは、やはり女性向けのご奉仕ということなのでしょうか。「デザートは別腹」とかいって、女性陣が大喜びで食べる姿が目に浮かびます。まあ、自分も全部食べているので、他人のことをどうのこうのいえませんが。


アミティエ・ル・マ・ドゥ・プロバンス

2011-04-22 09:18:53 | フランス料理
 堀端の桜もすっかり散ってしまいました。その南堀端にある「アミティエ」に、ひさしぶりにいきました。



 照明が落とされた店内には、いろいろな物が置いてあって、あいかわらず混沌としています。



 まずは、スペイン産の赤ワインで。店内では、男1匹に女性多数という、生保関係らしき団体さまが仕事の話で盛り上がっていました。日本的な風景です。



 「アミティエ」にきたら頼んでしまうタラモサラダ(630円)。なめらかな口当たりです。ご家庭でつくっても、なかなかこうはいきません。どうしてもモサモサ感が残ってしまいます。



 以下、照明が暗かったので、全然おいしそうに撮れていませんが、写真が悪いだけで、味はいいですよ。テリーヌ(735円)は、どっしりと量感のある型のものです。



 キッシュ(682円)も、中身がわりと詰まった感じで、玉子がたっぷりです。



 本日の魚のムニエル(1260円)は、グレだといっていました。けっこう大きな魚で、少し酸味のある濃厚バターソースが白身にあいます。



 品書きを見ると、煮込み系の料理が復活していたので、かなりひさしぶりに牛タン煮込み(1890円)を頼みました。タンは柔らかく煮込まれていて、これまた濃厚なドミグラスソースが美味です。



 ホロホロ鳥と鴨のコンフィ(1200円)です。お肉が、ホロホロ剥ぎ取れて、しっとりと仕上がっています。パリパリの皮の部分と組み合わせって、これまたおいしかったです。



 デザートはチーズケーキパイ(577円)。



 それに、「アミティエ」名物(と勝手に思っている)の細長いクリームブリュレ(630円)。表面のパリパリの部分が大きいので、嬉しくなります。



 牛タンの品は、出し続けてほしいな、と思いました。

ヴィオロン・ダングル(宇和島)

2011-04-10 12:54:16 | フランス料理
 宇和島に所用があったついでに、最近の地域情報誌で、わざわざ松山などからもお客が来る店として紹介されていた「ヴィオロン・ダングル」に行きました。



 さて、入店するとおっさんのお出迎え。あまりに接客態度がすばらしかったので、料理の前に、そちらで度肝をぬかれました。テーブルについて、「赤ワインをおねがいします」というと、おっさんは「赤ワイン」と繰り返して、無言であごを前に突き出し、そのあごを上下にカクカクさせます。なんか、バカにされているのかと思いました。「食後の飲み物は」といわれたので、「エスプレッソで」というと、オウム返しに「エスプレッソ」といって、無言でカクカクです。この人のクセのようですが、あまり感じのいいものではありません。



 でてきた赤ワインは、キンキンに冷されていました。ふつうの給仕係は、ワインの瓶の口のビニールを、ソムリエナイフでくるりと1周させて、取り除きます。ここのおっさんは、その技術がないので、切り刻んで除けていました。しかも、それを床に落としっぱなし。だいぶ後になって、若い女性の給仕係の人が拾い上げていました。



 「秋の日のヴィオロンのためいきの 身にしみて…」というよりも、「「ワイン」っていうと、「ワイン」っていう。「エスプレッソ」っていうと、「エスプレッソ」っていう。こだまでしょうか、いいえ、ヴィオロン・ダングルの接客です」という感じですね。



 気を取り直して、シェフおまかせ8千円コースのはじまりです。前菜は、カキのジュレ。



 パン。



 フォワグラのポワレ 大根のコンソメ煮込み 牛蒡ソース。



 断面はこんな感じ。大きなフォワグラですが、松山の「ル・トワ・ルージュ」のフォワグラの方が、素材も調理技術もあきらかに上に感じました。「ル・トワ・ルージュ」は、表面がカリッとして、中がトロっとしているのですが、ここのはどこまでもぶよぶよした食感でした。



 あら、スープが飛んで、もう魚料理ですかあ、という感じでオマール海老のブイヤベース。オマール海老という高級食材をつかっているのですが、ブイヤベース風のソースということでいえば、今はなくなってしまった「ビストロココ」で出されたブイヤベースソースが濃くて香りがたっていて、よかったと思います。



 仔鹿のステーキ セロリソース。松山のフランス料理店では、主菜は2~3種類の中から選べるようになっているお店が多いですが、ここは有無を言わせず鹿肉でした。なぜ鹿が選ばれたのかわかりかねますが、特別おいしいというものでもありませんでした。



 イチゴのミルフィーユと木イチゴのソルべ。松山だったら、もう少しおいしそうなケーキとかが出てくるのになあ、という思いで食べました。



 エスプレッソ。これは濃く入っていて、おいしかったです。



 食べログ見ても、大げさな賛辞が並んでいるお店でした。しかし、このブログの松山のフランス料理店を見て比較してもらえばわかると思いますが、別に傑出した店ではないというのが、正直な感想です。豪華そうな食材をつかっていましたが、費用対効果も、けしてよくありません。どこから、あのような大絶賛がでてくるのか不思議です。期待が大きかったのと、接客がすごかったので、こちらの評価はよけいきびしくなったかもしれませんが。

《閉店》 イグレック

2011-04-06 09:22:22 | フランス料理
 いつものように、街をふらふら歩いていると、骨付鶏の「はなや」さんがなくなっているのを発見。中では、撤去だか、改装だかの工事をしていました。味はよかったと思うのだけど、移ろいやすい松山の人に飽きられたのかな。それにしても、松山の中心部も「復興」が必要なのではないでしょうか。



 ということで、こちらも街なかから農学部前という、いかにも田舎くさいところに移転した「イグレック」へ。



 最初にカキのブルゴーニュ風。カキも、もうそろそろ食べおさめです。ニンニクのきいたソースがいいです。



 毛ガニのサラダです。エビが添えられていました。かけられたコンソメジュレがおいしくて、カニにあいます。



 写真はボケました。春巻きの中には、ホタテ、リドヴォー、トリュフなどが詰められていました。ちょっと創作系でしょうか。



 スープはレンコンでした。初めて食べました。言われないと、なんのスープか、ちょっと判別しがたかったです。まあ、上にレンコンがのってはいるのですが。



 スズキのポワレ あさりのソースです。アスパラガスが春らしさを出しています。スズキの表面がカリっと焼けていて香ばしいです。ソースは軽めで、アサリの風味が感じられます。



 仔羊のソテー マデラソース。独特の風味のお肉が、マデラソースにあいます。



 牛フィレ肉のステーキ 赤ワインソース。



 厚みのあるお肉が、きれいに焼きあがっています。やわらかいお肉でした。



 デザートは、イヨカンのケーキ、リンゴのタルト、木イチゴのシャーベットの盛り合わせでした。



 本日もたいへんおいしゅうございました(by岸朝子さん)。こういうお店が郊外移転するのだから、スカスカになりつつある松山中心部ではあっても、家賃水準は高いんだろうなあ。

ル・トワ・ルージュ

2011-03-26 09:14:53 | フランス料理
 「『救国の散財』をしてほしい。義援金、外食、買いだめ以外の衝動買い、何でもいい」とは、3、4日前の『朝日新聞』の「天声人語」。お堅い『朝日』が1面で、無駄遣いを勧めていたので、ちょっとびっくりしました。『朝日』にしたがったわけではありませんが、「ル・トワ・ルージュ」さんに。



 前菜にフォワグラのパテのサンド。パテがねっとりしていてフォワグラの風味がします。でも、火を入れたものの方がいいかな。



 冬のお目当て、カキのグラタン3色ソースです。本来1人2個のところを、500円足すことによって、1個よぶんに食べました。目でもたのしませてくれます。この大きなカキは、特別に契約している御荘のカキだそうです。



 アマダイのポワレ。カブのソースという変わったソースでした。これはとろみがあって、カブの甘味が出ていて美味。もちらんアマダイもカリと焼き上げられています。アマダイの下に白菜とベーコンの蒸し焼きが隠れていました。
 


 牛フィレ肉のステーキ 赤ワインソース。



 焼き加減ももうしぶんなし。



 こちらは仔羊のソテー。骨までしゃぶりつきたくなりました。



 デザートは、アップルケーキ。シナモンの味と香りがきいていました。



 こちらは、キャラメルとラム酒のケーキ。お酒の風味がして、いいです。



 ところで、この「ル・トワ・ルージュ」の奥様を、わりと最近でテレビで見ました。みなさまのNHKの「クロースアップ現代」に、婚活を支援するNPOだか、行政のボランティアだかの一員として、その高貴なお顔が映し出されていました。そのような社会貢献活動もなさっているんですね。