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file.193 Roberto ALOMAR【ロベルト・アロマー】

2007-04-26 | ABC
【メジャー史上トップクラスの二塁手】
Roberto ALOMAR

90年代を代表する名二塁手。
父親、兄の二人もメジャーリーガーである。

1985年、17才でパドレスと契約を交わしたアロマーは、
88年、20才でメジャーに昇格。
新人王レースでは5位に終わるも
打率.266 9本塁打 24盗塁と
一年目のルーキーにしては、まずまずの成績を残す。

翌89年、打率.295 42盗塁
90年は打率.287 60打点.....と、
安定した働きを見せていたアロマーは、
91年、ブルージェイズへトレード移籍する事となった。

新天地でアロマーは大きく飛躍した。
この年、打率.295 9本塁打 69打点 53盗塁、
オールスターゲームは兄サンディと共に出場し、
さらにチームは地区優勝を飾る。

92年は打率.310 8本塁打 76打点 49盗塁をマーク。
ジャック・モリスやデイブ・ウィンフィールド、
ジョー・カーターらと共にチームを牽引し、
ブルージェイズ初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。
翌93年も、打率.326 17本塁打 93打点 55盗塁と大活躍、
チームも2年連続の世界一に輝くなど最高の年となった。

結局ジェイズでは、92年~95年まで4年連続で打率3割以上をマーク。
守備面においても、5年連続のゴールド・グラブに輝くなど、
華麗かつ堅実な守りを披露。
攻・走・守全てにおいて超一流の名二塁手として、
メジャーリーグのスーパースターの座を確固たるものにした。

96年、オリオールズにFA移籍、カル・リプケンと二遊間を組み、
打率.328 22本塁打 94打点の好成績を残すが、
退場宣告を不服とし、審判に唾を吐きかけるという愚行を演じ、
一時、メジャーのダーティー・ヒーローになってしまう。

99年、インディアンズに移籍すると、
二遊間コンビの相棒に名遊撃手オマー・ヴィスケルを得て
好守に冴えを見せた。
この年、打率.323 24本塁打 120打点 37盗塁。
2001年には打率.336 20本塁打 100打点をマーク。
結局インディアンズには3年間の在籍となったが
その間、二塁と遊撃のゴールド・グラブは
アロマーとヴィスケルが独占した。

メッツに移籍した2002年から、
アロマーは急な衰えを見せ始める。
03年はメッツからシソックスへ、
04年にはダイアモンド・バックスとシソックスへと移籍をくり返すも
かつてのような活躍を見せる事は出来ず、
05年、デビルレイズと契約を交わしたが、
開幕前に引退を表明、静かに現役を退いた。

通算2724安打 210本塁打 474盗塁 打率.300、
ゴールド・グラブ10回受賞、オールスター出場12回
殿堂入りが確実などころか、史上屈指の二塁手として
メジャー史に、その名を残すであろう名選手である。