GUMBO

.

file.190 Bill MAZEROSKI【ビル・マゼロスキ】

2007-04-12 | MNO
【MAZ】
Bill MAZEROSKI

メジャーリーグの歴史において、
最高級の守備を誇る名二塁手。
堅実・華麗、広い守備範囲を誇り
スローイングは、スピーディーかつ正確。
完全無比の名手であった。

56年、19の若さでメジャーデビューしたマゼロスキは、
57年に打率.283、8本塁打をマーク、
二塁のレギュラーの座をつかみ取った。

58年には19本塁打、68打点と、パンチ力も見せつけ、
60年は、打率.273、11本塁打、攻守にわたって
チームのリーグ優勝に貢献した。
ヤンキース相手に戦ったこの年のワールドシリーズでは
打率.320、2本塁打、5打点をマーク。
第7戦では、メジャー史上初となる
『世界一決定サヨナラ本塁打』を放ち、
戦力的にはヤンキースに大きく劣っていたパイレーツを
頂点にまで押し上げる大活躍を見せた。
熱狂のピッツバーグ市民達は
『MAZ for PRESIDENT』.....と書いたバナーを掲げ、
歓喜に湧く街を練り歩いた。

その後も、その守備だけではなく、
62年に打率.271、14本塁打、81打点をマークするなど、
ロベルト・クレメンテらと共にチームを支え続けたマゼロスキ。

34才になった71年は、レギュラーの座を
デイヴ・キャッシュに明け渡し、70試合の出場にとどまるもチームはリーグ優勝。
ワールドシリーズには1試合のみプレーしただけであったが、
2度目の世界一の美酒に酔う事が出来た。

72年、パイレーツ一筋を貫き通し、通算2016安打で現役を退いた。

ゴールドグラブ8回。
通算打率.260、138本塁打と打撃面がネックとなり
殿堂入りには時間を要したが、
2001年に堂々の殿堂入りを果たした。

名手マゼロスキ、
17年の現役生活で使用したグローブは、
わずか3個といわれており、
道具にもこだわりを見せ、愛情を注いだ。