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file.060 Willie McGEE 【ウィリー・マッギー】

2006-02-06 | MNO
【グラウンドを駆けるE.T】
Willie McGEE

80年から90年にかけて
カージナルスのGM兼監督として
チームを3度のリーグ優勝(うちワールド・チャンプが1度)
に導いたホワイティ・ハーゾグ監督は、
広いブッシュ・スタジアムにフィットする、
機動力と守備力を全面に押し出したチーム作りを行っていた。
スターティング・ラインナップには
スイッチ・ヒッターの選手が多かったが
その一人がウィリー・マッギーである。

82年、メジャーに定着すると、打率.296と盗塁24の活躍をみせ、
一躍、注目を浴びる。
ポストシーズンでも好成績を残し、カージナルスの世界一に貢献。
その後も年々成績を上げ、
85年には打率.353、10本塁打、82打点で
首位打者に輝きMVPをも獲得する大活躍、
リーグを代表する選手の一人となる。

塁に出れば、意欲的な走塁で塁間を駆け、
外野の守備でも俊足を活かし華麗なプレーを披露、
長打力こそ無かったが、
ハーゾグ監督率いる当時のカージナルスには欠かせない存在であった。

首位打者になった85年は主に2番打者として活躍したが、
87年にはヴィンス・コールマン、オジー・スミスに続く3番打者として
打率.285、11本塁打で105打点を稼ぎ、
チームのリーグ優勝に大きな貢献を果たした。

90年、シーズン途中でア・リーグのアスレチックスへトレードされるが
カージナルスで規定打席に達していたマギーはア・リーグの選手ながら
打率.335でナ・リーグの首位打者を獲得するという珍記録を達成、
翌年にはジャイアンツへ移籍、その後も安定した成績を残し
41才になった1999年、古巣カージナルスで引退した。

いつも困っているような少し情けない顔が特徴で、
『E.T』などという、恐らくあんまり嬉しくなかったであろう
ニックネームまでつけられた。

http://mlb.mlb.com/NASApp/mlb/stats/historical/individual_stats_player.jsp?c_id=mlb&playerID=118694