藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

「すもも」も(5)

2021-06-20 10:11:49 | 日記・エッセイ・コラム

 私の姉が子供の頃、松花江の川岸で見た「杏子」の花は、「マンシュウアンズ」と言う品種らしい。 

     

華は美しいが、実は実に小さく親指の先程だそうだ。 しかしながらその実は、漢方薬として重宝されたらしい。 「すもも」の親戚で、果実と種が簡単に分離するのは、「杏子」の系統だけだそうである。 その事が西方民族に好まれたらしい。 つまり、干しブドウの様に乾燥させて、一年中食する事が出来たのだ。 又残された「種」がすごい。 「種子」は青酸配糖体や脂肪油、ステロイドなどを含んでおり、杏仁(きょうにん)と呼ばれる咳止めや、風邪の予防の生薬(日本薬局方に収録)として用いられている。 食用に、杏仁豆腐の独特の味を出すために使用される。(初めて知った) 未成熟な種子や果実には、青酸配糖体の一種アミグダリンが含まれているそうだ。 果実の果肉には、栄養素としてビタミンA・B2・Cのほか、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸、スクロースなどの糖分5 - 10%を含み、これらは食用すれば滋養保険に役立つとされる。 種子には、脂肪油を約35%、アミグダリンを約3%含んでいて、脂肪油はのどの腫れや痰の排出に役立つとされる。 しかし、アミグダリン(青酸配糖体)は酵素の働きで青酸を生じ、微量で呼吸や血管の中枢を興奮させ、大量でめまい、吐き気、動悸、息切れなどの中毒症状や麻痺がおこるので、生の果実の多量摂食や、種子の多量服用は禁忌であるそうだ。 解毒するには、アンズの樹皮を煎じて飲むとよいといわれている。 と、まあ調べてみると、「すもも」の世界感がすっかり変わって来た。 この植物は、薬にもなり、毒にもなるという物の様だ。 一日に六個食した日は、夕食が進まなかったのは、青酸中毒一歩手前だったのかもしれない。 「くわばら、くわばら」 とは言ってもその翌日には、十三個食した。 

     

一日たつと、実が熟して「とろり」と胃袋に入って行った。 種は、一度乾燥させて、鉢に植えて発芽に挑戦するつもりで採ってある。 たしか、「発根ホルモン」という薬が有ったはずだが、と昨日から探しているが見つからない。 犯人は判っているが、それを口に出すと「夫婦喧嘩」に発展するので、相手が「何を探しているの」と聞いてくるまで気長に探すつもりである。