藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

深山 霞の「霞的心」

2013-02-28 18:37:33 | 社会・経済

皆さんに一度訪れて欲しいブログがある。

中皮腫のstage(Ⅳ)と診断され、転移があるため手術もできない状態で、頑張っておられる「一人の元看護師さん」のブログである。

http://ubanurse.blog101.fc2.com/ 「うばナースのひとりごと」 と題されたブログには、私がこれから経験するであろう身体の変調や、心の揺れ動く姿が見えてくる。

昨夜は妻「あかね」と、中皮腫発症時の事で話し合った。 話し合うきっかけは、石綿の健康診断の結果では、病変が明らかに進行していたからである。

ただこの処の気候の良さで、呼吸が少し楽な状態になってきた。 気温が上がると呼吸が楽になる。 呼吸が楽になると頭痛が少し和らぐ。 自ずと気分的に余裕が出来てくる。 余裕ができると三歳の孫の相手ができる。 相手をすると保育園の帰りに毎日やってくる。 仕方がないので、おやつを作っておく。 一見良い循環に思えるが、疲れる。 夜に反動が来る。 夜奥様の 「言葉尻」 に引っかかってしまう。 口論になる。 その結果、今後の私の希望する方針を伝えることにした。

中皮腫を発症しても、

1、手術はしない。

2、化学療法のみ行う。

3、入院したら一人にしてもらう。 ただし、月に一度だけ訪問してもらう。

4、兄弟親戚には、一切連絡しない。

 私は要するにワガママし放題の、終末を迎えたいのである。 一人でいれば喧嘩もできな。 その分、毎日健やかに過ごせそうな気がするのだ。 ただそうすると、奥様が世間から批判されそうである。 その処は、私から事前に兄弟に十分説明しておく必要がありそうだ。 

まっ、根っから 「飛んでいる」女性だから心配は必要なさそうではあるが、念のために兄弟には説明しておく事にする。 孫が今やっと帰っていった。 

 奥様のお帰りまでに、夕飯作りをしなければならない。 今夜は「コハダ」の昆布〆を、食卓に載せる予定である。

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深山 霞の「霞的心」  「おもてなし」と「持て成す」の違い。

2013-02-27 00:12:01 | 社会・経済

椴法華村の「かわぐち えいこう」氏のブログにコメントを送った。

内容は「おもてなし」と言う言葉についてである。 そのコメントにブログ広場の「志村 建世」氏がコメントを送られた。 私も昭和四十二年までは、氏のご指摘のように思っていたし、理解していた。 がしかし昭和四十二年、それは大いなる歴史の中で生まれた言葉、「おもてなし」という言葉の歴史まで遡らなければならないと知ったのである。

そもそも「持て成す」とは、何らかの求め行う行為をいうのであって、無償の「持て成し」は存在しない。 このことを教えられた時、「広辞苑」をひも解き確認して驚いた。 確かにそこに書かれていたのは、「持て成す」事は見返りを求めて行うことで、商取引など有利に導くときに、相手を「持て成す」のであり、それに対し、「おもてなし」はどの辞書を引いても存在しない。 存在しなくて当たり前なのである。 「おもてなし」なる言葉は、「千利休」が創設した言葉で、通常社会ではあまり使われることがない。 使われるのは、「わび茶」の社会だけなのである。 「わび茶」対し「武家茶」では「持て成し」というらしい。「茶道」を嗜む事な無い私には、らしいとしか記述できない。

この違いを昭和四十二年に遡って、記憶をたどりながらここに記述してみたい。 

お茶は、「空海」や「最澄」が中国から 「種」 を持ち帰り、薬として使用したというような伝承が色々存在し、これが「確かなも」のであるという確証はどこにも存在しないそうである。 ただ、鎌倉時代禅宗の寺院で、「薬」 として使用されたことが知られており、その為に一杯のお茶を飲むことを「一服」するといい「薬」と同じ数え方をする。これは「タバコ」も同じである。その他には、一休みをやはり「一服」しようかと言う。これは「お茶」を飲んだり、「タバコ」吸いながら休むことを言う。 これら「一服」は、体を厭うことから始まったらしい。

このお茶が、「現代茶道」に行き着くには、千利休の出現を待たねばならぬらしい。 それまでは、室町幕府の武士や貴族、門跡寺院で、作法やしきたりが出来上がっていった。 これを政治的に利用したのが、「織田信長」だそうである。 彼は功績のあった家臣のみに「茶道」を行うことを許し、この中で発達したのが「武家茶道」だそうである。 また「茶道」の地位を高めた功績は大なるものがあるそうだ。 この「武家茶道」を伝承したのが、「豊臣秀吉」で 「持て成し」を行うためには、「名物モノ」の「茶器」が必要となり又、「黄金の茶室」が必要であった。 町家衆出身の「千利休」は対峙するかのように「おもてなし」の「茶道」を主張した。 三畳の茶室で十分であったのだ。 がしかし、「おもてなし」の「茶道」の奥は深く、 一度の「茶会」にその亭主は、有に一ヶ月位の準備期間をかけたらしい。 まず「茶会」で使用する「茶碗」をてひねりで作る。 これが「楽茶碗」だそうである。 素人が焼いた茶碗は脆く、その時代のもので現存するものはほとんど無いそうで、あれば重要文化財だそうだ。 そこから、「一楽、二萩」と言われるようになったそうだが、そういった名品にお目にかかったことがないので一度見てみたいと思っている。 大阪に行けば見ることが出来るらしい。 奥様が定年後一度見にゆく計画でいる。 その次に、「茶杓」を自ら削る。 「風呂」と呼ばれる「茶釜」をかける入れ物の 「灰」 を藁を燃やして作る。・・・・・・・・・・。 準備は延々と自らの手で行うらしい。 その中で、今日まで残された道具類が多く存在するらしいが、いずれもそれぞれの家元の家宝だそうである。

こうした話を二時間にわたって語ってくれたのは、当時広島市の社会教育課長である。 語ってくれた場所は、「頼山陽文徳殿」という、「頼山陽」が脱藩したとき幽閉された場所で、「賴山陽」は幽閉の期間ここで猛勉強したそうである。 被爆建物「旧日銀広島支店」跡地の裏に現在も存在する。 氏は変人で「京大」卒、京大在学中に「武者小路千家」に弟子入りし、師範の免許を受けたそうである。

 しかし「茶道」では飯が食えぬと、教員になった。 原爆慰霊牌の「獻茶」は、氏の発案で全ての流派の茶人が参加して行われる。 博学で市役所に知れ渡っていたが、出世に興味がなく教育長になるより、晩年は 「小学校の校長」 の道を選んだ人であった。 この人の話の中で最も「おもてなし」だと思ったのは、「茶会」当日の「亭主」がする「掃除」である。 

自ら路地や庭を掃き清め、水を打ちその後、集めた落ち葉を洗い清めた後に、その中からよりすぐった落ち葉のみを、再び庭に置くのだそうである。 この作業が一番その家の「亭主」の人間性や、美意識が現れる時だと語られた時に、身震いした記憶がある。 

帰宅後 所有する辞書全てを見たが、「持て成し」は出てくるが、「おもてなし」はどのように検索しても、古語辞典にも出てこない。 例として「持て成し」のところに、「思わぬおもてなしを受けた」と言う例があったが、そこにあった説明では、予期せぬ「持て成し」をいい、相手の利益誘導がうかがわれる時には使用しないと、記載されていたように記憶している。 

その辞書がどの辞書であったのかは、残念ながら思い出せない。 現在身の回りに有る辞書は結婚後購入したものばかりで、当時の物がない。 ないはずである。 私は駆け落ち結婚した身であるから。

その後この課長から、茶室の資料をお借りして勉強してみた。 三年ほどかかったように記憶している。 たまたま 「公民館建設工事」 を落札し、その和室の中に「茶道」の稽古が出来る様に設計してあったが、不自然なのでそれを指摘し、設計変更して施工した処、そのことが評判になり、広島市内に五箇所も「茶室」工事を頼まれ、設計施工した。「芸は身を助ける」ことになった。

「おもてなし」 この言葉については、非常に興味がある。 「国文学」を専攻された方や、「茶道」の知識をお持ちの方、ご教授ください。

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アスベスト患者日記 「今日も今日とて低気圧」

2013-02-26 07:46:38 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜から、雨が降るという予報であったが降らなかった。 こうした中途半端な天候が精神的に良くない。 早朝から、ゴミ出しに出たが坂道が辛い。 今日昼頃から雨の予報である。 降るなら早く降って欲しい。 後は晴れるだけであるからである。

ただこの処、最低気温が上がったので、寝ている時の呼吸が楽になってきた。 「春よこい、はーやくこい」 今年は春の訪れが遅いようである。やっと庭の水仙のつぼみが、伸び始めた。

 妻も私もよく訪れる、「みどり」さんのブログ、http://pub.ne.jp/20071203MOTOTO/を読んでいると、我妻 「あかね」 がコメントを入れていた。 「本屋で立ち読み中に、私にデイトに誘われた」 と書いている。ウーン 確かにそうであるが、 「ナンパ」 したのではない。 

 以前からの顔見知りだから、夕食に誘っただけである。 私は女性に関しては至って小心で、自らが「告白」 などしたことはない。 「愛の告白」 をされたことは、両手に余るくらいあるが、私の様な人間を好き好んで求める女性の眼力のなさに驚いたくらいの事である。 私は「美男子でもなければ、金もない」。 ただあるのは、「優しさ」だけである。 要するに 「中途半端な男」 である。 小学校の同級生の女性陣に言わせれば 「 だから貴方は安全男なのよ。」 の一言で片付けられる。     

 あの日も彼女は、「金正堂」書店で、一人黙々と本の立ち読みをしていた。 彼女の姿を見たのは一年ぶりくらいであったろうか。 以前は私の友人の幾人かが、彼女に夢中ぬなり、交際を申し込んだが皆「玉砕」した。 彼女を、広島市青少年センターの中の、主催行事(料理教室)に参加している中から、見つけ出してきたのは友人の 「I」 君である。 「吉永小百合」 に似たいい子がいるから、交際を申し込んだという。 幾度かはデイトしたらしいが、ある晩に私を訪ねてきて 「ふられた」 とがっかりして言った。 理由はその行動の破天荒さが気になったので、そのことを口にしたらイッペンに破局したという。 「・・・?。」 

 その後、広島の本道り商店街の数件の本屋で、立ち読み中の彼女を見かけたが、あの日はなぜか声をかける気になった。 「もしもしお客さん、本の立ち読みは困りますが」 と、ふざけて声をかけた。 声をかけたのが、「運」のつきであった。 なぜかその後、彼女のペースにはまり今日に至っている。 結婚も 四十四年になる。 確かに私の奥様は、 「破天荒」 がお好きなようである。 結婚する前の口癖が 「広島市の市民みんなが笑っても、たかが30万人、1億人の中の少数よ。」 だから私のような変人と結婚する気になったらしい。

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アスベスト患者日記   低気圧が近づいています。

2013-02-25 09:53:48 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝は二時に目覚め、絶不調。 体が動かない、食欲がない、頭痛がする。

天気予報を検索すると、本日午後から天候は下り坂。 夜半から雨になるようである。 左右の視力も極端に調整不能になった。 石油ストーブを点けると排気ガスで気分が悪くなり、慌てて消した。

こんな日は、布団の中に潜り込む以外にないのだろうか。 

改めて、国の労災認定制度に疑問が湧いてくる。 原発性肺癌や、中皮腫のような重症にならないと労災認定がされない事が納得できない。 何らかの救済方法が無い物だろうかと考えるが、救済申立の裁判を起こす以外道はなさそうである。 しかし、過去の判例からして「労災認定」は、難しい。

もともと、日本人の宗教観には「弱者救済」の思想がないように思う。 欧米では、名をなした人々が、最終的に行うのは「弱者救済」の事業である。 日本人にはそれがないように思う。 

名をなし、富を築けども「徳」を積む事は無いように思えてならない。 過去に「松下幸之助」が、それを行おうと「松下政経塾」を起こしたが、それで日本の政治が良くなったかといえば、そうでもなさそうだ。 「失敗」と言わざるを得ない。 大阪市長様の塾も同じようである。

日本の「教育」を始めとして、「日本国憲法」を除く周辺の法律を根本的に見直し、世直しをすべき時期が来たようである。 特に学校教育の中に、「体育」や、「図画工作」、「音楽」等の科目が必要なのであろうか。 諸外国にはない。 こうした「才能」を必要とするものは、個々人人が自らの意思で行えばよい物である。

諸外国の教育や司法制度を、今一度よく見てみる必要が有りはしまいか。

わたしのブログのコメント欄がセキュリティが厳しく、入力できないようである。

issin.ko@iris.ocn.ne.jpへメールでお送りくだされば、当方で掲上致します。

アスベスト被害を心配されている方も、上記アドレスへご相談ください。

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深山 霞の「霞的心」  世の中不公平

2013-02-24 13:56:25 | 社会・経済

011 土曜日のニュースで、東京では東北震災支援の一環での、植樹用苗木購入資金ボランティアとして、「小百合様」と「食事をして映画について語り合う」 と言う行事が入札されたそうである。

 東京から遠く離れた広島までは、そのようなことが行われる事さえ聞こえてこなかった。 入札の結果は、東京の男性が「90万円」で落札したそうである。 一人広島の地で憤慨している。 広島に住む私には、入札の機会さえ与えて頂けなかった。 おそらく世の「サユリスト」は、私と同じように憤慨していることだろう。

その「小百合様」とデイトされる方を恨んではいないが、当日台風などで中止になれば良いくらいには思っている。 私は女々しい男なのである。 ま、いいか。 90万円の植樹資金が、復興に役立つならばと思いつつも少し焼けてくるのである。・・・・・・あー・・・・・・・。

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