「何故そんなことをした」
「正義のためです」
「正義?」
「私は正義を守るために弁護士になったんです」
「零点だ」
「あなたのやってることは何なんですか、人の傷口開いて、見たくないもの見せ付けて、それでいったい誰が救われるんですか」
「見たまえ、この町に古くからある老舗寺田工務店の寺田智子さんだ
ご主人は仕事中の事故で亡くなった
中学生の子供を抱え、女手ひとつで店と従業員を必死に守っているが
折からの不況で倒産寸前だ
だが首の皮一枚でつながっているのはシマズエステートの下請け仕事があるからだ
かつて夫と同じ釜の飯を食ったシマズ社長が手を差し伸べたんだこういう町場の工務店がこの国の発展を支えたんだ
シマズエステートが苦境に陥れば、彼女は首をくくることになるかもしれない
君が(正義のためにと)したのはその手伝いだ」
そこにご主人登場
「あれ?ご主人生きてるんじゃ?」
「創作だ!
全部今作った、こんな店知らん」
「いったい何なんですが?」
「今の話を聞いてどう思った?」
「どうって」
「シマズエステートを助けたいと思ったんじゃないのか?」
「それは思いましたよ・・・でも、うそなんでしょ?」
「だが、われわれの知らないどこかに本物の寺田工務店があるのかもしれない
違うか?
君が正義とか抜かしているのは、上から目線の同情に過ぎない
そのつど目の前のかわいそうな人間を哀れんでいるだけだ」
「でもだったら、それを否定したら正義はどこにあるんですか?」
「神でないわれわれにそんなこと判るそんなことわかるはずも無い
正義は特撮ヒーローものと少年ジャンプの中にしか無いものを思え
自らの依頼人の利益のためだけに全力を尽くして戦う
われわれ弁護士にできることはそれだけであり、それ以上の事をすべきでもない
判ったか!朝ドラ!」
本日のリーガルハイのワンシーンから
状況わかんないと、何言ってんだか・・・・だろうけど
まさにここんとこで立ちすくんで動けなくなってるのが今の私。。。。