続・てんしん日記2022

teacapブログから引っ越しました。
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ドラッグとは

2016-03-14 00:37:00 | 健康
 「チョコレートからヘロインまで」という課題図書を読了しました。著者はA・ワイルさんとW・ローセンさん。第三書館。ドラッグというとすぐ浮かぶことばは「乱用」とか「ダメ絶対ダメキャンペーン」とか、最近では清原元選手の逮捕の殺人事件さながらのニュースなどです。

 この本では、ドラッグとは「気分を変えるもの、気分に作用するもの」すべてだといいます。だからチョコレートもコーヒーもコカ・コーラもドラッグ。また人は「ハイになりたい」というナチュラルな嗜好を持っているといいます。子どもがぐるぐる回って大喜びするように、大人にもある心に潜む気分を変えたいという嗜好、依存を知ること。ドラッグの種類の情報が網羅されていて、使う環境セット、セッティングがよければ危険ではないことなどを細かく挙げています。もちろんドラッグを進める本ではなく、キャンペーンのように禁止してなくなるものではないので、自分の状況に合わせて考えることがていねいに書いてあります。
 「大事なことは、自分自身や他人を傷つけることがなく、特別な物質や設備に膨大な時間や経費をつぎこむことを必ずしも必要としないでハイとなる方法を見つけること」といいます。
 だから、「瞑想、詠唱すること、祈ること、自然と交わること、音楽を奏でること、あらゆる芸術的表現などは自分自身以外は何も必要としないので、意識を変える方法としてはとりわけ魅惑的」と結論づけています。

 薬物でも、自然のコカの葉と化学的に抽出されて白い粉になったコカの、それぞれ脳に及ぼす影響などを科学的に読むと「乱用」の仕組みがよくわかります。抑制剤として興奮剤として治療薬一つ一つも。ステロイドにも向精神作用があるとか、咳止めにも依存への警告が必要という。
 
 誰でも気分を変えて、「いい心地、ハイ」になりたいというところから出発しているところや、すべて食品は毒にも薬にもなるという証明の数々が私には新しかったです。カフェインや砂糖に依存していることも心当たりがあることでしたし、カフェインの毒性がかなりとも思いました。