3月21日の本番。
当日は10時集合。
音楽文化会館の第11練習室。
準備をして、曲の頭から流して歌と演技を確認。
僕の仕事は、ホールでどういうサウンドが鳴るかをチェックして、
修正が必要か考えること。
で、今回、練習段階から、
11練で歌うということを想定していました。
実際歌ってみると、思ったより響かない。
合唱はまとまったサウンドにはなったかなと思いつつ、
響かないので物足りないかも、とも正直感じました。
でも、方向性は変えず、
その曲の意味(合唱はソロの増幅装置?の役割なので、
どういうことを歌っているかをもう一度考えるということ)と
言葉に注意を払うよう指示しました(多分)。
1時間弱というオペラのため、
通すことでの不安とかはなく、良い状態で本番に臨めたと思います。
実際本番は、
1幕はちょっと走ったようなところもありました。
制御できなかった部分もあるかなと。反省ですね。
やっぱりソリストは、本番が一番気持ちが入るので、
合唱もその流れに否応なしに乗るんですよね。
で、2、3幕はその辺を意識しつつ、
自分自身も落ち着けと思っていました。
実際、ソロのところは振らず、合唱部分だけ振るというのは、
ソロの緊張感や流れやテンポを受けないといけない。
そういう意味では難しさもありましたが、
良い意味でアンサンブルは出来たと思います。
終曲は、入りのテンポ指示が上手くいかず事故がありましたが、
何とか持ち直しました。
少し普段より遅めのテンポで入ったので、
コンセンサスが図れませんでしたね。
でも、最後は良い間を取れたのではと思っています。
ディドーのソロから合唱への流れが、
非常にいいところなんですよね、このオペラの。
こういうアンサンブルは、まずまず上手くいったと思います。
反応はどうでしょう、概ね好評といったところでしょうか。
ソロと合唱を両方歌うというのは、
ソリストとしては難しさを感じていたのではと思います。
おまけに合唱に関しては、箱の大きさを考えて、
形を整えてまとめる方向に持っていったので、
切り替えが難しかったのではと思っています。
でも、合唱の重要性もわかってもらいつつ、
方向付けはそんなに悪くなかったのではと勝手に思っています。
皆さん優れた音楽家なので、
僕自身さえブレず、方向性を提示できればと思っていたので、
そういう意味では、結局のところ
歌い手の皆さんに助けられたと思います。
バロックのオペラの合唱指揮ということで、
非常に貴重な経験をさせてもらえたと思います。
またこの辺のオペラをやってみたいですね。