佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

第7回三条市音楽祭「合唱の部」

2011年11月04日 00時48分49秒 | 合唱

 

 11月3日、

三条市中央公民館にて、

三条市音楽祭がありました。

 

 昨年初めて、

三条フェスティバル合唱団の指揮者として、

音楽祭に参加。

確か、ユートライの定演直前の集中練習日で、

早めの本番後すぐにそちらに向かったので、

今回は初めてフルで参加しました。

あ、フルというのは、

音楽祭後に同じ施設で出演者での打ち上げがあり、

演奏プラスそこ、ということです。

 

 今回、実は2団体振ることになりました。

三条フェスティバル合唱団と、

その男声だけで構成された

三条フェスティバル男声合唱団の2団体です。

 

 三条フェスティバル合唱団、

昨年は6月に就任したこともあって、

11月に向けて、源田俊一郎の唱歌メドレーを

10分に編成して持って行きました。

 そして今年は、

バードの「Ave verum corpus」と、

中山晋平「ゴンドラの唄」(岩河智子編作)の2曲。

実を言うと土曜日にも他の本番があり、

上記2曲の他に3曲、同時進行で練習、

という感じでした。

 

 選曲について、

団体にもよると思いますが、

フェスティバルに関しては、

オリジナルと編曲の二本立て、という意識で

今のところ選んでいて、

音楽祭でそういう方向性を示したい

という気持ちもありました。

ただ、実質的に県の合唱祭後に取り組み始めたので、

ちょっと突貫工事にしてしまったかなという

個人的な反省はありました。

団員の皆さんのおかげで何とか形にして、

という状況でしたが、

もう少し練った形で曲を出せるように、

選曲の時期や練習計画を少し考えて、と自己反省。

でも本番の演奏自体はバードの方が

練習含めて一番良い演奏になった気がします。

ゴンドラの唄については、

非常に皆さんが良い”歌”を歌ってくださって、

持って行って良かったなと思っていますが、

逆に合わせの時間や回数も含めて、

こちらも暗譜して出せるくらいに、と自己反省。

 

 でも、バードを歌えたのは、

他の団体のプログラムを考えても、

結果的に良かったとは思っています。

時代に限らず、

合唱作品のオリジナルと編曲ものをバランスよく、

という方向性は保っていきたいという感じです。

 

 そして三条フェスティバル男声合唱団ですが、

こちらは急遽というか、

団内の女声数名が参加している女声アンサンブルがあり、

それに触発されて団内でそういう話が上がり、、、

という形で、振らせて頂くことになりました。

曲はメンバーが選んだのですが、

多田武彦「武蔵野の雨」「十一月に降る雨」の2曲。

うーん、名曲ですね。

 

 最終的には8名でダブカルという感じで、

練習回数が少なかったんですが、

その中である程度は出来たかなと思います。

いくつか事故もありましたが(苦笑)、

練習も含め、良いアンサンブルができた瞬間があり、

メンバーにとっても僕にとっても

貴重な時間だったと思います。

老舗の紫苑コーラスさんも男声と女声で出られてますし、

そういう意味では、音楽祭にとっても

興味深い企画になったのではと感じています。

 

 以下真面目な反省ですが、

フェスティバルに関わらせて頂いて1年5カ月、

自分の親世代の団員との関わり、

しかも皆さん初心者ではなくキャリアがある方々で、

なかなか自分でも思い悩むことも多少あったんですが、

団員の皆さんと歌と指揮で会話し、

また今日の打ち上げのように直接お話しさせて頂くと、

自分の悩みがちっぽけというか、

温かく受け入れて下さっていることを感じ、

とにかく感謝の一言です。

そういう意味では、そこに甘えず、

もっと勉強して、自分を出していかないと、と

今更ながら思った次第です。

というのも、音楽的なことに関して、

どちらかというとこの間は、

僕が皆さんの持っている技術をお借りして、

それを意識付けして音楽作りをする、

という形が多かったと思っていて、

もう少し僕の力で、

技術的なアプローチを増やして、

直接技術力を上げられるような方向も

増やしていかないとと感じています。

それは僕自身の他団での課題でもありますが。

アマチュア合唱団にとっての

「トレーナー」としての立場ですね。

 

 ともかくも、

今日までの練習と演奏は、自分にとっても

いろいろ価値あるものでした。

改めて頑張らないとなと思っております。

 

 他の団体の演奏もほぼ聴けました。

三条市の特徴として、音楽祭に

中学校のPTAのコーラスが

多く参加していることがあります。

それも10人とかでなく、どこの団体も

そこそこまとまった人数で歌われていました。

もともとは合唱コンクールの余興的な位置づけから、

こういうところとか外に向かって活動が広がっていく、

というのは特徴的だと思います。

若い親御さんや先生方が、こういうところから

合唱に関わって頂けるのは一つの形だと思います。

あと、生涯学習としての合唱、文化としての合唱、

というのが浸透している、という気もします。

お年を召された方々もとても元気!

そういう団体も素敵な歌声を聴かせてくれていました。

三条ジュニア合唱団と三条東高校も出られていて、

願わくば20代あたりの合唱団体や人口が増えたら、

というところです。

 

 打ち上げでは飲んで歌って、という雰囲気で、

上越の久比岐野と似ているかもしれません。

そして今回初参加なのに、恐れ多くも

締めで「大地讃頌」を振ることに。。。

なんだかすみません。。。(汗)

そして打ち上げの席で、

団員の方が

このブログを読まれているという事実が発覚(爆)。

前述の反省が優等生的になったのは

決してそのせいではありませんが(苦笑)、

まあともかくありがたい話です。。。

 

 長くなりましたが、

地元に密着した形での音楽祭、

このステージを今後も大切にしていきたいですね。

団員の方も音楽協会の方も、

裏方あってのステージで、

演奏に集中させていただけて、本当に感謝しております。

ありがとうございました。

 


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