今日はレコーディングをしました。
と言っても、、、
午前中、後輩のお宅へ。
実は、中学校の講師をしている後輩から、
音取りテープの録音で歌ってほしいとの依頼が。
実は昨年の秋にも一度録音していたので、
引き受けたわけです。
前回は確か「島唄」を1曲だった気が。
しかし今回は4曲。
「遠い日の歌」(パッヘルベルのカノンのやつです)
「地球の歌」(曲:佐藤さおり。大学の先輩の素敵な曲です)
「あの素晴らしい愛をもう一度」(曲:加藤和彦、有名なポピュラーソング)
「ここにしか咲かない花」(コブクロの曲です。)
実は時間が無くて音取りを全くせず後輩宅へ。
悪い男ですね。。。楽譜が来たのが木曜日で、
今朝するつもりだったのがいつもの様に寝坊(笑)。
さて、イメージが湧かない方に説明ですが、
音取りテープとは、中学生の男子が合唱曲の音を取る時に
使うテープです。
後輩は女性なので、男性の声で欲しいとのこと。
なぜかと言うと、趣味で合唱している方々は分からないかもですが、
一般的な中学生男子であれば、
譜面はおそらくだいたいくらいしか読めないでしょう。
そうすると「耳」が頼りになります。
中学生なら、世の中にある普通のポピュラーソングは
すぐ覚えて歌えるわけですしね。
しかし、ここで問題が。
女性の声で歌うと、男子はどうも高さが分からなくなるらしいです。
オクターブとか音域がどうとか、中学生には分からないのです。
同じ男の声で録音したものが手っ取り早いわけです。
おまけに、前回録音したテープが、
生徒に”かなり”ウケたらしいと。
それは、中学生が、いわゆる声楽をかじった声を
聴く経験があまりないことと、
中学生の男子のありがちな短絡的な考えで、
録音の声(つまり僕の声)を聴いて、
「これ先生の彼氏の声でしょ!」
と、やんややんやの騒ぎに(笑)。
彼氏が手伝ったのだと勝手に解釈したらしい(笑)。
どんなウケ方だよ(笑)。
ちなみに、そうではありませんので(笑。ホントです)。
録音の方法は、
後輩が伴奏ピアノを弾いて、
僕が男声パートを歌うのを、MDで録音、です。
10:00過ぎに到着し、
初めて楽譜を見ました。幸い、曲はみな知っています。
前回録音した時も実は午前中で、
喉が上がってしまい、高音がきつかったのを覚えていたので、
ざっと楽譜を見て、高そうな曲を後に回し、
音域の低めなものを最初に。
それがさっき書いた順番です。
音取りは早い方なので、
楽譜を見てざっと音を取ってすぐ録音。
音取り用なので、歌い回しとかはなるべく控えて、
ある程度機械的に歌う。
「遠い日の歌」は2度目でOK。
「地球の歌」もそれくらいでOK。
次が問題でした。
「あの素晴らしい愛をもう一度」。
知っているのだが、
ポピュラーソングの編曲。これが結構難しい。
8ビートで、シンコペーションのリズムが非常に多くて、
正確に歌うのが意外と難しい。
加えて、曲の並べ間違いをしてしまう。
男声パートがじわじわと地味に高くてキツイ。
そしてもう一つの問題は、
一般団体ではまずない「混声三部合唱」。
これは、男声パートがメロディーの時は良いが、
ハモリにまわると、混声四部の時にはあり得ない、
非常に不規則な動きが。
音の動きとかを習慣で歌うと、間違えてしまう。
なんとかクリアして、
最後の「ここにしか咲かない花」。
実はこれに非常に時間がかかった。
僕はこの曲のシングルとアルバムを持っていて、
良く聴いていた。
これが最初は吉と出たのだが、
非常に複雑なリズムを楽譜に起こしているので、
実際の歌い回しと違うところが結構ある。
おまけに、1番と2番で微妙に歌詞の入れ方と音の当て方が違う。
なので、聴いていたとおりに歌うと間違える。
この普段口ずさんでいたときの癖を取って、
楽譜の音を身体に入れるのに結構時間がかかった。
楽譜を見て何度も繰り返して口ずさんで練習。
いざ録音となると、これが間違える。
間違えちゃいけないと思うと余計間違える(笑)。
難関があって、そこをクリアしたと思うと、
間違わない場所で間違える(爆)。
その繰り返しで、若干集中力が乱れる。
レコーディングをしたことのある人は分かると思うが、
いわゆる「ドツボにはまる」状態。
僕の場合はその一歩手前くらいだった。
おまけに、この曲はアルトパートも録音したいとのこと
(1オクターブ下げて)。
「うん、いいよ」と顔は平常心を装い、必死に音取り(笑)。
男声の動きを捨ててアルトの動きを必死に覚える。
すぐ捨てられないのが間違える原因になり苦戦。
とにもかくにも、とりあえず何とかプチレコーディングを終える。
時間にして2時間半くらい歌ったでしょうか。
実はいつも思うのですが、
合唱部じゃない生徒に、混声三部とか四部とか、
歌わせる意味がどの程度あるのかな。。。と。
僕は、女声も男声も全員で、
いろいろな歌をユニゾンで歌うだけで良いと思っていたりする。
だって、メロディーはともかく、
複雑な混声3部の動きとか覚えるのは大変だし、
覚えたところで、いわゆる「ハモリ」という状態を
体感するようなレベルになんて、絶対に到達できるはずもない。
だったら、歌うこと自体の喜びを教えていくだけで十分なのでは、
などと思うことが昔からあった。
これは現場の先生方の意見を聞きたいところですが。
まあ、耳から入るのは手っ取り早いし、
活用していただけるのならいくらでも、と。
いつでも使ってやってください(笑)。
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