ドイツ語について先日書きました。
9月で前期の講座が終了。
10月から講師が替わり、新たな講座が始まっています。
で、この前期の講座ですが、
非常に型破りだったんですね。
というのも、そのテキストの物語の内容が
非常に変わったものでした。
実はちゃんと把握できていないのですが(爆)、
製薬会社に勤める人が人間のあらゆる能力を引き出す
新薬を開発するとか、それが悪い人に狙われて、
誘拐されるとか、まあ奇想天外な話だったのです。
珍しいですよね。次の展開が気になる講座というのも。
で、極め付けがあるのですが、
この講座は、全部で100回、つまり毎回学ぶ重要センテンスが
半期でちょうど100出てきます。
で、この前期の講座の100回目に、
最後の最後に出てきた文章、何だったと思いますか?
Ich liebe dich.
えー、意味はあえて書きませんが(笑)、
確信犯です。最後にこれを持ってくると決めていたらしいです。
いや~、でも良い言葉ですよね。
で、10月からの講座は、たまたまですが、
ヴァイオリンが絡んできます。まだ初歩ですが、
復習を兼ねて聴いていきたいと思います。
そうそう、僕も実は初めて知ったことなのですが、
ドイツ語を象徴する発音である「r」の発音、
僕は、巻き舌がずっと当たり前だと思っていたのですが、
実は違うようです。
ネイティブの講師の方々含め、フランス語のrの様に、
喉の奥を震わせる発音もあるそうなんですね。
声楽を勉強する人は、僕を含めてほとんどの人が
巻き舌を当たり前だと思っているようですが、
ウィーンとかでは巻くとか、どうも地域によって違うようです。
今更ながらの新たな発見でした。
もちろん、歌う時どうするかというのは
また別問題でもあるので、難しいところですが。
日本語で歌う場合だって、oの直後の「を」をwoと発音するとか、「語らう」をカタローみたいに発音するとか、日常会話ではやらないような約束事(指揮者にもよりますけど)がいろいろありますね。
もっとはっきりした例だと、能楽・狂言。あれは室町時代の発音が土台になっています。歌舞伎も江戸時代の、と書きかけたのですが、役者の個人差が大きくて一概には言えないらしいです。
舞台ドイツ語というのは、長岡での「讃歌」の時にも聞いたんですよね。今回はそれでいくと。でも、この単語、検索してもあまり適当な説明が出てきません。で、現場にいるものとしては、非常に難しい部分があるなと思っています。
今年3月のにいがた祝祭コーラスで、第九を歌ったのですが、合唱指揮(ドイツ留学されていた方)の発音に沿って現代的にしました。全体としては問題ないのですが、ソリストと発音が合わないということがありました。その時はソリストの方に合わせましたが。ソリストの人も、それぞれの勉強してきた上で発音しており、一つの言語ながら、難しいものだと思いました。あと、ラジオで実際に話している発音を聴いていると、歌と会話で分けるのは面倒ですね、正直。ただ、ドイツ語の場合、イタリア語と違い、母音や子音の音色自体が音楽と深く結びついているので、悩ましい問題です。例えばder一つ取っても、デア(ディア)というか、デール(ディール)というかは、大きな違いですし。うーん。