佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

プロとの共演で感じたこと

2007年04月12日 20時21分32秒 | クラシック

 

 書きたいことがたくさん、、、と言いつつ、

まだ書いていません。。。少しだけ。

 

 

 先の演奏会等で、プロオケやプロ歌手等と共演しましたが、

感じたことがいくつかあります。

 

 

1、プロにとって音楽は日常である

 

 オーケストラは、毎日のように

違う指揮者と演奏するわけですよね。

その指揮者のやりたいことを数回の練習で感じて、

本番を迎える。この作業の繰り返しなんでしょうね。

だから、必然的に本番が一番良い演奏になる。

集中の度合いと、本気度が違うんですよね。

で、終わっても、非常にドライで、すぐ帰り支度をする(笑)。

そうですよね、仕事ですからね。

でも、こういう日常がうらやましかったりもします。

僕にとっては、プロオケとの共演といっても、

一応音楽の勉強をしてきたし、

ステージにはしょっちゅう立っているので、

「記念」というほどの感慨はない。

でも、アマチュアの尊さはそこにあるとも言えます。

でも、もう一つ感じたことがあるのですよね。

 

 

2、アマチュアに必要なのは、経験である

 

 合唱団自体が、アマチュアの場合、また人数が多いと、

混乱が生じやすいです。

プロの様に、舞台慣れしていない。

でも、回数をこなすことで、それがいくらか軽減されます。

それは、今回共演した新潟市ジュニア合唱団を見ると分かります。

非常に、舞台慣れしている。練習も一般の合唱団より多分している。

やっぱり、本番が多いと、舞台での落ち着きが変わってきます。

ただ、これについては、ちょっと踏み込んで書きたいことがあるので、

今日はここまで。

 

 

3、プロは魅せるのが上手い

 

 プロは、良い意味で聴衆を意識しています。

実力が伴っているから、

そこに「エンターテイメント」性が少し加わると、

非常に楽しい舞台になります。

今回の歌手のソリストたちは、皆そうでしたね。

で、もう一つ印象的なのは、

 

 挨拶

 

 です。

レセプションでの挨拶等でも、

興味を惹くことや、笑いを一つ必ず折り入れる。

「気の利いた挨拶」という表現がピッタリくる。

これって、結構重要ですよね。

なんと言うか、プロの人は、やっぱりこういう挨拶では、

下手な人のほうが少ない。

これも、聴く側を意識しているのだからだと思います。

後、良い意味での慣れもありますし、

悪い意味でおかしな挨拶をする人は、まずいません。

このへんは、アマチュアの人と決定的に違います。

場というものを、ちゃんと意識できていることですね。

アマチュアの場合は、魅せることばかり考えたり、

全く対象を意識していなかったりします。

この辺の意識やバランスは、非常に勉強になります。

 

 

 ということで、少し書きました。

で、予告ですが、今回まとめていろいろ書きたいことというのは、

下記のようなことです。

 

 

アマチュアの熱意に頼ってはいけない。

 

 

 これは、合唱に対してです。

僕は、本番後下記のことを書きました。

「新潟にプロの合唱団を創りたい」

これは、実際に創りたいというよりは、

今の合唱界へのアンチテーゼとしての考えです。

合唱界というか、クラシック音楽のジャンルの中で、

とりわけ、合唱が、甘く見られている、

そう感じたからなんです。

これは、色々な意味であるのですが、

これはちょっと長くなるので、またまとめて。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿