田中雄二の「映画の王様」

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『お終活 再春!人生ラプソディ』

2024-05-25 08:00:58 | 新作映画を見てみた

『お終活 再春!人生ラプソディ』(2024.3.13.オンライン試写)

 結婚50年の金婚式を迎えた大原千賀子(高畑淳子)と真一(橋爪功)。一人娘の亜矢(剛力彩芽)はキッチンカー運営から高級介護施設の栄養士に転職し、恋人の菅野涼太(水野勝)との結婚も目前に控えている。

 順風満帆な大原家だったが、ある日、真一に認知症の疑惑が持ち上がる。その一方で、千賀子は若い頃に習っていたシャンソンの恩師の娘・丸山英恵(凰稀かなめ)との出会いをきっかけに、再びレッスンに通い始める。

 音楽ライブプロデューサーでもある英恵からコンサートへの出演を勧められて張り切る千賀子だったが、コンサート目前にスポンサーが降りてしまう。

 「終活」を題材に熟年夫婦の悲喜こもごもをつづった『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(21)に続くシリーズ第2弾。凰稀のほか、長塚京三、大村崑らが新たに参加。前作に続いて香月秀之が監督・脚本を担当した。

 身につまされたり、いろいろと考えさせられるところもある映画。現実を思えば、甘いと感じるところも少なくないが、時には、深刻な問題を笑いを交えて描くことも必要だと思う。こうして続編が作られたということは、それなりのニーズがあるということだ。それにしても橋爪功は元気だなあ。


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