『デッドプール&ウルヴァリン』(2024.7.23.TOHOシネマズ新宿.ディズニーからの招待)
ウェイド・ウィルソン(デッドプール)はヒーロー活動を引退し、車のセールスマンとして生活していたが、突然TVAに連行され新たな任務を与えられる。自分の住む世界が存亡の危機にあることを知ったウェイドは、不本意ながらも、ローガン(ウルヴァリン)と組んでMCUの歴史を変える任務に着くことを承諾する。
ある森の中で穴を掘るデッドプール。何とこの穴は『ローガン』(17)のラストでウルヴァリンが埋められた墓だった。ところが骨になったウルヴァリンは復活せず、デッドプールはマルチバースにいる無数のウルヴァリンからタッグを組む相手を探すことになるが…。
ライアン・レイノルズ演じるデッドプールとヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンとの本格的なタッグムービー。これまで「デッドプール」シリーズは、20世紀フォックスで製作されてきたが、ウォルト・ディズニー・カンパニーによるフォックスの買収に伴い、この映画からはディズニー主導の下で製作され、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に組み込まれた。監督はショーン・レビー。
下ネタ&ギャグ&グロ描写のオンパレード、マルチバースを利用しながら「マルチバースはクソ。成功作はない」と皮肉を言うところなどはデッドプールの面目躍如。レイノルズが「親友だ」と語っていたジャックマンとのコンビネーションも面白い。
加えて、「X-MEN」シリーズや「ファンタスティック・フォー」シリーズといった、20世紀FOXが作ってきたマーベル映画へのオマージュも満載。マルチバース故に、異なる映画のキャラクターたち(しかもオリジナル俳優)が登場するのも見ものだ。
ただ、これはある意味究極のファンムービーであり、マーベル映画のファン以外はどこまで楽しめるのかという疑問も残った。
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