田中雄二の「映画の王様」

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声優口演『キートンの探偵学入門』

2019-05-16 13:56:50 | 雄二旅日記



 取材で訪れた六本木ミッドタウンで、羽佐間道夫さんらの声優口演『キートンの探偵学入門』(24)のポスターを見つけた。
https://mouvement.jp/series/2019/05/07/39778/

 「声優口演」は10年ほど前(2007.10.30.)に一度見たことがある。その時のメモを。

 先ごろ、ポール・ニューマンの吹き替えについてのインタビューをさせていただいたご縁で、渋谷オーチャードホールに羽佐間道夫さんプロデュースの「声優口演」を見に行った。サイレント映画であるチャップリンの『犬の生活』(1918)『キートンの探偵学入門』に羽佐間さんたちが声をあてるというもの。映画の前に山下洋輔カルテットの生演奏(『私のお気に入り』『五つの銅貨』『スターダスト』など)があった。

 映画の方は声優さんたちの力量のすごさをあらためて思い知らされた。今回気が付いたのは、チャップリンとキートンの違いは、共演者たちとの交わり方、というか生かし方にあるということ。チャップリンは相手の芸も利用して自分を引き立てるのだが、キートンは一人で浮いていて孤独な感じがする。まあどちらもすごいんだけど。

 


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