田中雄二の「映画の王様」

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『キング・コング』(33)

2020-06-14 22:43:00 | 映画いろいろ

 オリジナルの『キング・コング』(33)を久しぶりにテレビで見た。

 初めて見たのは小学生の時。さすがに特撮はちゃちに感じたが、ジャングル映画の撮影隊が南海の孤島で巨猿に遭遇して…というストーリーは面白かった。というよりも、日本の『キングコング対ゴジラ』(62)を先に見ていたので、自分としてはすでになじんだ感じがあったのだろう。

 で、今改めて見ると特撮はもちろん、コングの豊かな表情とカメラアングルが素晴らしいと感じた。そして悲劇的な、美女と野獣の物語としてもよくできている。

 さて、自分にとってのリアルタイムのコングは、77年の正月映画として公開されたディノ・デ・ラウレンティス製作、ジョン・ギラーミン監督の『キングコング』(76)だ。

 オリジナルのウィリス・オブライエンによる人形アニメ―ション(ストップモーション)のコングに代わって、コンピューター仕掛けのコングになり、ヒロインはフェイ・レイからジェシカ・ラングに代わり、モノクロからカラーになったのに、映画の魅力としては何故かオリジナルには敵わなかった。

 そして、オリジナルの舞台となったエンパイアステートビルは現存しているのに、76年版の舞台となった世界貿易(ワールド・トレード)センタービルが同時多発テロで崩壊したのも、今となっては皮肉に映る。

 その後、ピーター・ジャクソン監督の『キング・コング』(05)を経て、モンスターバースシリーズの第2作として『キングコング 髑髏島の巨神』(17)が作られた。

 最新作『ゴジラVSコング』の公開は新型コロナウイルスの影響で21年に延期になった。こうして改めて振り返ってみると、最初のコングが現れてから結構な月日がたっていることに気づくことになる。

『キングコング 髑髏島の巨神』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/70ea739a2f3829bdd948acb0dce3e188

【インタビュー】『キングコング 髑髏島の巨神』ブリー・ラーソン
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d2324bde64e5f6844b09e6c0acf4160c


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