ルースは、通算本塁打714本、通算安打2873本、通算打点2217、通算打率342という、希代のスラッガーであったばかりでなく、投手としても通算94勝を挙げている。はてさて大谷はどこまで近づけるのか…。





で、ルースと映画との関わりは、
まず、『カメレオンマン』(83)では、記録フィルムの中で“無理やり”ウディ・アレンと共演させられている。
そして、ロバート・レッドフォード主演の『ナチュラル』(84)で、ジョー・ドン・ベイカーがルースをほうふつとさせる“強打者”を演じて、投手レッドフォードと対決するシーンがあった。
伝記映画としては、ルースの恥部も含め、ジョン・グッドマンが見事なそっくりさんぶりを披露した『夢を生きた男/ザ・ベーブ』(91)がある。
また『サンドロット/僕らがいた夏』(93)では、主人公の少年の夢の中にルースが現れ、ある選手のカードを見ながら「どうもこいつのことが気になってしょうがない」と語るシーンがある。その選手とは、後にルースの通算ホームラン記録を破ることになる若き日のハンク・アーロンだった…という楽しい楽屋落ちがあった。
で、ルース自身は、ハロルド・ロイドの『ロイドのスピーディ=ベーブ・ルースさんどうぞ』(28)や、ゲーリー・クーパーがルー・ゲーリッグを演じた『打撃王』(42)に本人役で出演している。ウィリアム・ベンディックスがルースそっくりだったという『ベーブ・ルース物語』(48)は残念ながら見ていない。
通算本塁打の記録はアーロンに破られ、後にバリー・ボンズがさらに更新したが、ホームラン王=ルースというイメージは不滅だ。