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映画の王様

映画のことなら何でも書く

「BSプレミアムシネマ」『フレンチ・コネクション』

2025-08-14 07:02:58 | ブラウン管の映画館

『フレンチ・コネクション』(71)

ウィリアム・フリードキンの映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bfc0d37cbd3aa0b06044a5a4ff2f17e2

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「BSプレミアムシネマ」『乱れる』

2025-08-13 07:09:10 | ブラウン管の映画館

 『乱れる』(64)(1976.12.19.日曜映画劇場)

 監督・成瀬巳喜男、脚本・松山善三。戦争で夫を亡くした後も、嫁ぎ先の酒屋に留まり、家のために懸命に尽くしてきた森田礼子(高峰秀子)。義弟の幸司(加山雄三)から愛の告白をされた彼女は、悩んだ末に幸司と共に逃避行の旅に出る。果たして2人の運命は…。

 2人がたどり着いた山形県・銀山温泉の風景、そして思わず絶句させられるような、やるせなく衝撃的なラストシーンが心に残る。まさに"ヤルセナキオ"の真骨頂。加山が、一途に義姉を慕う若者役を見事に演じた。


加山雄三の出演映画 その1
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d56db57ea6f130344569de90c774b04f

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「BSプレミアムシネマ」『上を向いて歩こう』

2025-08-12 08:07:40 | ブラウン管の映画館

『上を向いて歩こう』(1979.10.24.)

 坂本九の大ヒット曲「上を向いて歩こう」を九ちゃん自身の主演で映画化した歌謡青春映画。少年鑑別所を脱走した九(坂本九)と良二(浜田光夫)。九は運送屋で更生の一歩を踏み出し、良二はジャズ喫茶で働きながらドラマーを目指す。

 一方ジャズ喫茶の用心棒でノミ屋を経営する健(高橋英樹)は、ひそかに大学の受験勉強に励むが…。昭和の高度成長期の東京を舞台に、懸命に生きる若者たちの青春像を舛田利雄監督が描いた。共演は吉永小百合ほか。

 兄弟の葛藤劇は『エデンの東』(55)を思わせるところもある。最後に一部原曲とは異なる歌詞で「上を向いて歩こう」を皆で合唱するのだが、与太者まで一緒なって歌うのはちょっと…。

【今の一言】今回は九ちゃんの命日に合わせての放送だろう。あの事故からもう40年もたつのか…。

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「BSプレミアムシネマ」『杉原千畝 スギハラチウネ』

2025-08-11 08:05:26 | ブラウン管の映画館

『杉原千畝 スギハラチウネ』(15)

“日本のシンドラー”とは何者だったのか
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2adf72edc078622fad27afb20b76bd07

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「BSプレミアムシネマ」『おとうと』

2025-08-08 08:54:57 | ブラウン管の映画館

『おとうと』(60)(1977.4.2.日本映画名作劇場) 

 書斎にこもりきりの作家の父(森雅之)と、病床にあり、ひがみっぽい後妻の母(田中絹代)。暗い家庭の中で家事をきりもりする姉のげん(岸恵子)は、両親への不満から生活が荒れていく弟の碧郎(川口浩)に愛情をそそぐが、ある日、碧郎は結核で倒れてしまう…。

 市川崑監督が幸田文の小説を映画化した、美しくも悲しい姉弟愛を描いた文芸ドラマ。川口浩演じる碧郎の「なんだか薄っすらと哀しいんだ」という名セリフが、この映画を貫く心情だろう。

 先日、この映画をモチーフにした山田洋次の『おとうと』(10)を見た時、ラストの腕をリボンで結ぶ姉弟の姿以外は、あまり共通点はないと感じたのだが、今回、こちらを見直してみると、姉の名前がげんと銀子、弟が碧郎と鉄郎となんとなく似ているし、最後に鍋焼きうどんを食べるところが同じだったことに気付いた。何より、家族(姉弟)とはなんとやっかいなものかというテーマが、形こそ違え共通するものだった。

 監督・市川崑、脚色・水木洋子、撮影・宮川一夫、音楽・芥川也寸志という見事なスタッフワーク、不器用な父母を演じた森雅之と田中絹代の好演、そして大正時代を表現する銀残しの効果は素晴らしいが、独特のカメラワークを駆使する、いわゆる“崑タッチ”が少々鼻に付くところもあった。


市川崑は文芸映画の監督でもあった
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1c70eff55ee456f1dbeebf39ec5e6913

 『おとうと』2題
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/420dea2901e6e58b2ff5970be4cad492

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「BSプレミアムシネマ」『地上より永遠に』

2025-08-07 09:22:06 | ブラウン管の映画館

『地上より永遠に』(53)

アメリカ版『人間の條件』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/84c20ef8d2cf4ea96917c45896212123

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「BSプレミアムシネマ」『浮草』

2025-08-07 09:19:52 | ブラウン管の映画館

『浮草』(59)

 旅芸人の一座を描いた『浮草物語』(34)のセルフリメークで、小津安二郎唯一の大映作品。中村鴈治郎、杉村春子、京マチ子、若尾文子、川口浩、笠智衆、脇に三井弘次、田中春男、潮万太郎と、松竹小津映画の常連と大映の俳優たちがからむ面白さ。歌舞伎の重鎮、鴈治郎が旅役者を演じる皮肉。宮川一夫の赤を際立たせるカメラワーク、通常の小津作品には見られないカメラアングルが新鮮な異色の小津映画。ラストはまるで『男はつらいよ』のようだ。小津映画の中でも結構好きな一本。


「キャメラマンMIYAGAWAの奇跡」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d01fc80f0ba3f60124be3cf8722080a0

1950年代日本映画ベストテン(裏)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a4e96f172a905011ea3dc12009fe3d9b

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「BSプレミアムシネマ」『放浪記』

2025-08-06 08:16:52 | ブラウン管の映画館

『放浪記』(62)

 幼い頃から行商人である母のきし(田中絹代)と共に各地を転々とする生活をして育った林ふみ子(高峰秀子)。昭和初年、東京で下宿暮らしを始め、工場の従業員やカフェのウエートレスなどをするかたわら、詩作に励むようになったふみ子は、その文才を認められて同人雑誌のグループ活動にも参加する。

 劇作家で詩人の伊達春彦(仲谷昇)との同棲、破局を経て、ふみ子は作家の福地貢(宝田明)と結婚するが、売れない貧乏作家である彼との生活は、これまた何かと苦労が絶えず…。

 成瀬巳喜男監督による本作は、林の自伝的小説とそれを基にした菊田一夫の舞台劇を原作とする。舞台では森光子が演じ、彼女の生涯の当たり役となった。宝田は著書『銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生』の中で、この映画の撮影中に高峰にしごかれたことを告白している。


(2005.5.23.)

 テレビで林芙美子原作、森光子主演の舞台「放浪記」を見る。いやはや85歳だと…そのパワーに脱帽。ここまで自分をさらけ出した林芙美子をすごいというべきなのだろうが、なんとも苦い後味が残る。売れても売れなくても物書きはつらいのう。

 成瀬巳喜男監督、高峰秀子主演の映画版も、2人の代表作である同じく林原作の『浮雲』(55)同様、まさに“ヤルセナキオ”(誰が付けたのか見事な成瀬のニックネーム)の世界だった。


林芙美子記念館とおのみち映画資料館
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2566516de9a76e5a251baf8a2ff8856f

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「午後のロードショー」「硫黄島からの手紙」

2025-08-06 07:20:18 | ブラウン管の映画館

『硫黄島からの手紙』(06)

『父親たちの星条旗』との二部作
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7e0b090b0b2aff14e80161a444a69b89

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「BSプレミアムシネマ」『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』

2025-08-05 07:28:49 | ブラウン管の映画館

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(63)(1982.11.5.自由ヶ丘武蔵野推理劇場)


 
 東西冷戦下、アメリカの将軍(スターリング・ヘイドン)が正気を失い、ソ連への核攻撃を命令。大統領(ピーター・セラーズ)や政府高官は事態を収拾しようとするが、核兵器を搭載した爆撃機は目標に向かって進んでいく。

 この映画は、先日見たシドニー・ルメット監督の『未知への飛行』(64)とほぼ同時期に作られている。『未知への飛行』が徹底的にシリアスなドラマとして作られているのに対し、この映画はブラックコメディとして風刺を効かせた作りになっている。そこにルメットとキューブリックの違いが感じられて面白い。

 実際のところ、キューブリックにこれほどまでのユーモアのセンスがあるとは思ってもみなかったし、もしチャップリンが原水爆や核戦争を皮肉ったら、こんな映画を作るのではないかとまで思ってしまった。

 さて、この映画と『未知への飛行』を見るまでは、アメリカは映画を使って自国のうみを出す、あるいは問題を告発する姿勢を、こと核問題に関しては持ち合わせていないのではないかと思っていたのだが、この2本を相次いで見ることができたおかげで、その思いは一変した。

 『猿の惑星』(68)まで行きついてしまえば、あくまでもSF上での話になるが、この2本が描いた事態は、ばかな指導者が一人いれば、明日起こっても何の不思議もないほど切実で現実的なのだ。キューブリックは、そんな恐ろしいことを、正面切って深刻には描かず、どこかおかしなばかげた話として描いている。これはすごい。

 ピーター・セラーズ。先の『チャンス』(79)で改めてその芸達者ぶりを知らされたが、先にこの映画を見ていたら、自分の中で彼の評価はもっと上がっていただろうと思う。何しろ、アメリカ大統領とイギリス軍大佐、兵器開発局長ストレンジラブ博士を1人で演じたのだから。まさに怪演の極致。改めて惜しい人を亡くしたと思う。

 スリム・ピケンズ。西部劇の脇役として有名なおっさんだが、この映画は彼の代表作と言っても過言ではないほどの活躍を見せる。ロディオのように水爆にまたがったまま、カウボーイハットを振りながら落下していくさまは傑作以外の何物でもない。


『未知への飛行』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/71570e3073e47d8eddb905e1f43740b4


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