むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『ゲーム理論の思考法』川西 諭 (中経の文庫)

2022年12月29日 | 読書
ゲーム理論と言っても遊び半分の理論ではありません。

傍目八目という言葉があるように、ゲームは実際のプレーヤーより、傍観者の方がよく見えることがあるようです。
ゲームシステムを俯瞰して見ることができるので、場面全体の様子がわかるというのです。
ボードゲームでもそうなのですから、サッカー場ではなおさら、プレーヤーよりサポーターの方が、どこへパスを出すのが最適かよく見えるのです。
そのように、ゲームシステムを俯瞰して見ることが大切です。

また、未来を予測することも忘れてはいけません。未来の取り得る選択をそれぞれのプレーヤーの立場に立って考えてみるとゲームの流れる方向性が見えてきます。
例えば、プーチンは核兵器の使用を匂わせていますが、核兵器を使用すれば双方とも大きな損害をだしてしまうことは確実です。その可能性はないことはゲーム理論を知っている人なら簡単に見抜いてしまいます。

そして、3つ目は、人間は、必ずしも自分の得する方の選択をするとは限らないということです。
人は他人の役にたったり、喜ばれたりすることを好みます。自分が損をしても、他の報酬があると言うのです。また、環境保護ファンドなどは、失敗した人間だと思われることを嫌うから、失敗したとき、自分は儲けのために投資したのではなく、環境保護活動を支援したのだと言えるので、売れるのだと分析します。

このようなゲーム理論を組み合わせていくことにより、より合理的な判断ができるようになるのです。


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