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むぎわら日記

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『怖い患者』久坂部羊(集英社文庫)

2025年04月16日 | 読書
悪い医師もいれば、当然、怖い患者もいるのです。
ちょっと、性格に難がある患者や医師が主人公の短篇集となっています。いや、ちょっとどころではなく、精神異常の範疇だと気づいたときには、物語の終わりに来ているパターンです。
作者が現役医師であり、医療現場の描写や、薬剤などの記述がリアルです。久坂部羊の本を読むと、「こんなこと、お医者さんが書いちゃっていいの?」と思うような黒い描写の連続で、しかも首を縦に振りながら読んでしまう説得力。
そして、まあ、冗談だよね、と思って本を置けるある種の軽さ。
このバランス感覚が、ブラックなユーモアとして、自分の中の悪魔がほくそ笑むのでした。癖になります。



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