むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『大本営が震えた日』吉村昭(新潮文庫)

2020年11月28日 | 読書
太平洋戦争開戦日昭和16年12月8日までの約10日間くらいのドタバタ(笑)を描いた作品になります。
真珠湾攻撃、マレー半島上陸作戦等、個々の戦闘の文献はたくさん読んだことがあるのですが、それらの奇襲を成功させるためにどれだけ細かい作業が行われていたかが解ります。そして、この地球規模の奇襲作戦が、薄氷を踏むようなギリギリの投機的戦術だったことを知り得ました。
12月7日の夜に設定されたギリギリにタイ王国との交渉とか、太平洋上の民間船が開戦直後にアメリカに拿捕されないように1隻1隻の航海計画を秘密裏に完成させるとか、空母の所在を隠すための秘策とか、大胆かつ綿密な計画を成功させたのが太平洋戦争の開戦だったということが解りました。
難しい文章に見えてたけど、読みはじめたら読みやすく、すらすら読めました。


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