むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『前頭葉バカ社会』和田秀樹(アチーブメント出版)

2024年08月29日 | 読書
他の動物の脳と人間のそれの大きな違いは前頭葉の発達の具合です。言うまでもなく、人間の前頭葉は、他の動物に比べ大きく発達しています。
しかし、人間は、前頭葉を使わなくても社会的生活を普通にやっていけるのです。
前頭葉は、変化に対応できるように発達しているため、環境などが大きく変化したとき活発に働き危機を乗り越えるための働きをします。
つまり、現状維持、日々の変わらない生活の繰り返し、思考停止に陥っていると、知らず知らずのうちに「前頭葉バカ」になってしまいます。
このように前頭葉を使わない暮らしをつづけている人が日本人には9割いると言うのです。
前頭葉を使っている人でも、油断をすると前頭葉を使わない生活に入ってしまいますし、危機感があれば前頭葉バカも治ってしまうこともあります。
それだけ、日本は平和で治安もよいことになりますが、作者は、自分がバカになることが怖いと言います。
「前頭葉バカ」に陥らないように、思考停止状態を避けるため、変化を欲し、挑戦をし続けたいと言います。とは言え、油断をするとすぐに「前頭葉バカ」になってしまうのです。
誰でも「前頭葉バカ」の状態になる時間があり、その時間を少なくしていくことは、意識をして前頭葉を使っていく、また、前頭葉を使わなくなったことに気が付くことが大切だとしています。

変化を恐れず、挑戦をし続けるには、というテーマの本はたくさん出ていますが、この本は前頭葉の働きから、そこにアプローチしています。
しっくり来る方は一読を。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アカマエアオリンガ | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事