むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『さよなら田中さん』鈴木るりか(小学館)

2019年12月17日 | 読書

帯を見ると、スーパー中学生と書かれているので、過剰な宣伝だろうと思い、それを確かめるために手に取りました。

作者のプロフィールを見ると、好きな作家「志賀直哉」「吉村昭」となっており、驚きました。

志賀直哉は、イケメン文豪(笑)なので納得できますが、吉村昭を中学生が読んで理解できるのか甚だ疑問でした。

お手並み拝見と書き出しを読んでみると、「うまい!」。文章も、読者の興味の引き方も一流作家奈美だと感じました。

さっそく、ブックオフに行って(笑)購入しました。

文章は、下手な直木賞作家より巧みです。話の展開もプロです。

小学生~中学生が書いたものに、その辺の編集者が手を入れただけとは思えませんでした。

天才と言うしかないですね。

語られている哲学も、自分に合っているので、内容も面白く感じました。

つうか、おっさんの哲学だろう、これ。

ちなみに表紙のおじさんみたいなのは、お母さんです(笑)

 

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