
田舎の片隅にひっそりと存在していた模型店の店主が亡くなったと風の噂で知りました。
昔は、タバコ・雑貨屋も兼ねていて、その奥にプラモデルが売られていました。30年以上前になりますが、そこで買ったのがこのキットです。
そのとき、店長さんに「三号戦車を買ってくれる人がいるとは感激です」と言われました。
当時、戦車模型は下火で、新しいモデルもほとんど発売されていない状態がつづいていたところ、外国の新興メーカーが精力的に発売を開始した時期です。しかし、一部のマニアしか購入せず、片田舎ではその人口もほとんど無かったのでしょう。
このキットは、ドラゴンモデルズ社製で、当時、香港の新興メーカー。今でこそ、世界を代表するプラモメーカーとなりましたが、そのころは、まだ駆け出しで、国産と比べると品質もよいものではありませんでした。
このキットを完成させて、また遊びに行こうなどと友人と語っていたこともあるのですが、訃報を聞いて時の流れは待ってくれないことを痛感したところです。
途中まで作っていたキットを急遽完成させることにしました。

ドラゴンのこのころのキットは、デカールを水につけると細かく砕けてしまうことがあるので、恐る恐るやってみましたが、やはり砕けて使えませんでしたので、タミヤのあまりデカールを流用しました。

まだ、基本塗装を塗っただけですが、黄砂がやってきたので、少し休みです。

三号戦車H型の主砲は短砲身の50㎜砲。ヒトラーはすべて長砲身にするよう命じたらしいのですが、現場の数を揃えるため、短砲身を装備しており、あとで怒られた逸話があります。
少し短めに見える50㎜砲が可愛らしい車両です。
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