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むぎわら日記

自然、読書、模型のことなど

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『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治(新潮新書)

2022年09月21日 | 読書
知能指数の平均は100前後であり、70以下が知的障害ですが昔は85だったそうです。70以下であれば、障害者として支援を受けられますが、それ以上だと普通の人と同じに扱われてしまいます。
学校時代は、教師や保護者などに守られて、支援を受けながら過ごせますが、社会にでてしまうと、普通の人と同等の扱いを受け責任も負わされることになります。するとうまくできず、サボっている、ダメなヤツだと社会からはじき出されてしまいます。
そういう人たちは、自分では障害がない普通の人間だと思っていますし、支援を受けたいとも思っていないことも多いそうです。
それらの人が必要なとき支援を受けられたり、認知能力を高めるトレーニングを適正に受けられる社会を目指していきたいというのが著者の主張です。

小学校のクラスの下から5人くらいは、支援が必要な知能レベルだと言われると、あの子たちはどうしているのか、今は解らなくなってしまっていることに気がつきます。元気にやっているのでしょうが、自分より生き辛さを抱えているのかもしれません。

普通の人でも、知能の発達に凸凹があり、苦手なことや得意なことがあるはずです。苦手なことは、他人に助けてもらうことがあってもよいでしょうね。

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