元祖近代SFにして元祖タイムマシンネタの小説です。
タイムマシンがあったら、どうするか。様々な考え方があるでしょうが、一番はじめにタイムマシンを題材にした小説では、どのような使われ方をしていたのか気になって読んでみました。
さすがに元祖だけあって、普通では思いつかないような壮大な使われ方をしていて驚きました。
まずは、未来の人類に会うために80万年後に飛びます。ここで、もうわたしの考えを超越していました。
未来人は、飢えも病気も貧困も克服し、何の悩みも無く平和に暮らしているように見えたのですが、恐ろしい事実を知ってしまいます。
それから、人類が絶滅し生命もほとんど残っていない太陽系の終末の世界まで行ったりしてしまうのです。
すごい発想力です。
タイムマシンネタの最初でここまでやられてしまうと、次からは、だんだん平凡というか身近なモチーフになるしかありませんな。