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むぎわら日記

自然、読書、模型のことなど

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『人間の大地』サン=テグジュペリ(光文社古典新訳文庫)

2022年01月14日 | 読書
若い頃読んだのですが、再読しました。
黎明期の航空産業(航空郵便)に命をかけた男たちの物語です。
作者自身も、パイロットとして活躍していました。
前人未踏の空の道を開拓し、人間が住んでいる土地と土地を直線で結ぶことにより、この世界のほとんどが山岳や砂漠、海洋であり、人が見ている世界とは似ても似つかぬ厳しい自然なのだということに気づかされます。
その中に投げ出された人が絶望の中で救助されることを諦めないのは、探してくれている人を救うためという信念である逆説にたどり着きます。
『星の王子さま』の作者として有名ですが、星の王子さまの世界のハード版として読んでみるのも面白いでしょう。

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