むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『ぬばたま』あさのあつこ(新潮文庫)

2021年07月27日 | 読書
山の恐怖を描いた連作幻想小説。
作者は山奥の田舎で育ったそうで、山への恐怖があるようです。
また、里山信仰には、霊山としての里山があり、霊魂が帰るところとして裏山があります。
山の中で死んだり、行方不明になった人はたくさんいます。
里と山には、相容れないところがあり、人が住む世界と別の世界が山にはあるのでしょう。
緑豊かな自然と言うけれど、遭難してしまえば緑の世界は恐怖に変わります。
それでも、人は山に呼ばれ、山の中で死ぬのです。

コメント
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