3月も中旬を過ぎ、卒業式も終え就職や進学で上京する時期となる。
連日、お別れ会、クラス会、送別会で賑わう様になった、毎年のことだがその姿を見ていると心熱くさせられる。
夕刻、大浜へ行ってみた、公園のあちらこちらでカメラを持った若者達がワイワイと賑やかに写真を撮り合っている、聞こえてくる会話からしてその若者達だろう、旅立つ前の思い出作りのようだ、私達も同じような事をした記憶がある、情報があふれ移動手段も発達して都会との距離感はだいぶ近くなった、都会を彼らなりに理解しているのだろうが、実際生活してみると大違いだ、夢や希望をよほど強く持ち続けないとすぐに挫けてしまう、生活環境や習慣の違いに戸惑、孤独と寂しさを味わう事になる、おじさんも都会に出てすぐの頃は都会生活適応能力は電車の中を走り回る小学生以下だとしみじみ思い知らされた。そんな中では夢と希望を持つと言う表現より夢や希望が解ら無くてもあるんだと言い聞かしその意地にしがみつくという感じが必要だった様に思う。学歴や仕事は何でもいい、働くとか学ぶという行為を休まない事が大事だ、やがてその延長上に夢や希望が形となって必ず浮かび上がってくる。
勝つと言う糸、負けると言う糸、喜びの糸、悲しみの糸、苦しみの糸編み込めば編みこむほど強く切れない紐となる。悔しいと言う糸が一番強い。
そしてやがて段々と歳を重ねるごとに島の友達と遭う機会は減っていくであろう、この先道は違えどもこの島で育んだ思いや友達を忘れることなく居て欲しい。いかなる苦難があろうとも負けるな奄美っ子。
辛いときや悲しくなったときは島の景色を思い出し元気になれ。
故郷が奄美大島である事を誇りに頑張れ。
この島は巣立った者達が元気である事を何時も祈ってくれている。
今日の団体は高校1年のお別れ会らしい、君達も2年後同じ思いで旅立つ事になる、今をいっぱいエンジョイして欲しい。
奄美の宿 エコーアマミ