今でこそスイッチポンで風呂が沸き、ひねるだけで蛇口からお湯が出て簡単にお風呂に入れる時代となったが、私が子供だった頃の田舎の風景では夕刻家々から風呂焚きの煙が昇り、それがお家へ帰る合図となっていたものである、そのほとんどが五右衛門風呂で最初マンガ本1冊で火を熾し薪をくべて炊くのが夏休みの爺ちゃんの家での私の当番だった、トタンで周りを囲っただけの風呂だから湯が冷めるのも早い、そのたびに裏へ裸で飛び出し薪をくべに行く、風呂に入るときには底板を踏み沈めて入らないと熱い思いをする・・・・・非常に懐かしい。
その五右衛門風呂達もガス風呂に代わり見かけることがなくなった、第二の人生として畑の貯水槽として活躍した、さすがに今でも現役で水を貯めているものは少なくなったが未だに畑のあっちこっちで転がっている、その後住宅やアパートで使わなくなったバスタブにその役目も取られる事となった。
その風呂達を雑草達が優しく癒し覆っている。
朽ちてやがて産まれた土へと帰っていく。
奄美の宿 エコーアマミ