ここ数日の奄美での話題は、奄美エフエム ディ!ウェイブの開局 とホクレア号の寄港だ。
ディ!ウェイブ FM周波数77.5 以前から話題にはなっていたが、私のイメージとしてはかなりローカルな放送になるのだろうと思っていた、ところが聞いてビックリ。どっかの名の通ったキー局のような内容だ、たどたどしさも無く、間やつながりもスムーズ、構成も想像以上にしっかりしている、奄美の音楽盛りだくさんだし、年齢層も幅広く聞き楽しむことが出来ると思う、それも身近な話題等がより親近感を持たせる。今まで気づかなかった地元のパワーを垣間見る事が出来た。将来奄美の音楽文化を日本中に広める発信源へと成長してもらいたい。
ホクレア号 コロンブス・マゼラン・ヴァスコダガマ・クックなどなどの航海者は有名であるが、それ以前に太平洋の島々は互いに交流があった、何の文明の道具も持たない時代にあの広大な海の中から砂粒のような島々をどのようにして行き来していたのだろう、その航海術を解き明かし、自然とのかかわりとその精神を現代・未来に引き継ごうという活動の舟である。1975年にスタートした航海は太平洋の島々をほとんど制覇し今沖縄から日本を北上している、明治時代からハワイへ渡った多くの日本移民達が旅立った港港をめぐっていくそうだ、母国を知らない2世・3世達の祖国への思いもこもった航海である。参照
しかし思うに、奄美にも江戸鎖国時代以前より東南アジア・中国・琉球・日本と結ぶ交易ルートとその技術があったはずである、また戦前戦後盛んであった漁業に於いても潮を見て、風を読み、雲を読み、陽や月を読み、海鳥を見て漁をする技術を持っていたと聞く、GPS・衛星画像・レーダー・魚探に頼り切っている現代、私達もホクレア号の活動に考えさせられてみてはと思う。