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蛸林 Daily Work

お気楽な絵とグライダーのBlog
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COPIC 画箋筆

2006年11月05日 | 芸術、技法
耐水インクの筆ペンで気に入っているTOMBO筆之助「しなやか仕立て」なのだが、ペン先が柔らかくて一般受けしないのか、最近チョット入手が難しい。「しっかり仕立て」は見かけるのだが・・・・

そこで、画材屋さんで代わりになるものはないかと色々捜してみた。
見付かったのが、COPICで出している 「画箋筆」ペン先はフエルトではなく、ナイロン筆。
このタイプの筆ペンでは耐水性が良くないのが多くて水彩絵の具と併用しようとすると滲んでしまい使えるものが見付からなかったのだが・・・
「COPIC 画箋筆」は、乾きが若干「筆之助」より遅いのだが、水彩絵の具と併用しても、そんなに滲まない。
筆の強弱は、筆之助よりも範囲が広く、早い筆運びでは掠れも出来る。
けっこう使えそう。

でも・・・・
一つ難点が。
価格が、筆之助の3倍以上。
もうちょっと手頃なら良いのだけれど・・・

写真)
左:筆之助 しなやか仕立て / 右:COPIC 画箋筆

ちひろの絵のひみつ

2006年10月09日 | 芸術、技法
7月に出版されていた本なのですが、遅ればせながら購入して読んでみました。
逞しさを持った母親の包容力を子供の視線の向こうに感じる絵。
それが、絵本を見る子供達だけではなく、大人にも好まれる絵なのかなと思う。

技法的なものを見ると、洋画の材料である鉛筆や水彩絵の具を使いながら、水墨画にあるような暈かしとか、たらし込み、洋画にはあまり見られない「間」というものがある。

巻末の、ちひろの経歴に藤原行成流の書を学び、絵は岡田三郎助、中田泰、丸木俊に師事とある。

丸木俊と言えば、夫の丸木位里と共に「原爆の図」を描き続けた画家である。
丸木位里は、広島に生まれ水墨画に抽象的表現を持ち込み独自の画風を打ち立てた日本画家。
ちひろも丸木位里の影響をかなり受けたのではないだろうか。
それは、晩年「戦火のなかの子供たち」を描いている事からも想像出来そうな気がする。

そういえば、私は小さい頃「この子はひょうひょうとして落ち着きがないから」と、書道教室に通わさせられた。
それが、考えてみると、自分の絵に影響しているような気がする。
ちひろも書を学んだ事で、水彩画に抵抗なく水墨画の要素を受け入れられたのではないだろうか。
ちひろは、下書きも早々に一気に描き上げたという。
これは、書の感覚に近い物ではないだろうか。

以前、銀座の画廊でお話を伺った水墨画家の方も、下絵を敷かずに頭の中の像を一気に書き上げると言われていた。

私には、当分そこまで到達出来そうにもないが、これは今後の課題だ。

ちひろの絵のひみつ
ちひろ美術館・編 /講談社 ISBN4-06-269250-3 定価 ¥1600円(税別)
2006年7月20日 第一刷発行

数寄屋橋のTARO

2006年08月12日 | 芸術、技法
アップルストアに行く用事があったので、つでに刺激を受けようと何軒かの画廊とデパートのギャラリーを覗いてきたのだが、これはという物には出会えなかった。
唯一刺激を与えてくれたのは、結局ふらふらと歩いてたどり着いたいつもの場所に立っていた岡本太郎の彫刻だった。

どうやら、今の自分は、人の絵を見るよりも、自然を眺めてきた方が良さそうだ。

PILOT クロッキー

2006年08月04日 | 芸術、技法
ダーマトグラフの代りにと思い色鉛筆を買いに画材屋さんへいったら・・・

繰り出し式黒鉛芯ホルダー PILOT クロッキー なるものを見つけました。

長さ約12センチと小さめで一般的な芯フォルダに比較し小さく軽いので、携帯には便利そうです。
芯は、お尻のグリップを回転させる事で出し入れをします。

替芯は、H、B、6Bとありますが、ちょっと太めな専用なのが残念です。

(写真下はステッドラーの芯フォルダ)

P.S.
芯の太さが、ダーマトグラフのものとそんなに変わらないので、本体内のクリップに取り付けられました。
先端の透明キャップの穴が少し細いのでをピンバイスやドリルで少し広げれば、ダーマトグラフの芯フォルダとして使えます。

レンブラント固形水彩

2006年05月28日 | 芸術、技法
なんか急に使ってみたくなって・・・・
揃えてしまいました。
オランダのROYAL TALENS の「REMBRANDT」です。

水彩を始めた頃に買ったのが、廉価版のターレンスだったのですが、それでも、落ち着いた感じの中にも透明感のある色に、「国産とは全然違うぞ」と思ったものでした。
付属していたデータは、W&Nに比較するとピグメントのカラーナンバーと耐光性しかなくちょっと寂しいのですが、試し描きしてみると、そんなのどうでもいいや・・・って感じでした。

コバルトブルーはさすがに粒子が判るけど、全体に粒子が細かいのかな?って感じです。
殆どの色はW&Nよりも落ち着いた感じはするものの大きな差はなく感じたのですが・・・
オーレオリンだけは、あまりに色が違ってビックリ!
ローアンバーみたいな色なんだもん。
カラーナンバーはW&Nと同じPY40なんだけどなぁ・・・

しかし・・・
ここのところ画材コレクションに走ってしまってよくない傾向かも・・・
でも、思ったより時間をかけずに、欲しい色を選ぶ事が出来たので、しばらくは、描く方に専念できそう。

リッキテックス ビエンナーレ

2006年05月13日 | 芸術、技法
「リキテックス ビエンナーレ 歴代受賞作品展」
先日、いしど画材さんがトラックバックで教えてくださったのですが、風邪で調子が悪くて、行けなくて残念・・・・と思っていたら。

千葉ニュータウンのJOYFUL-2 「GALLERY-j」 でやってました。

ちょっと足りない絵の具を買いにいったら、良いもの見ちゃったって感じです。
いしど画材さんのページにもあった、「KAO-BALL 2000+(カオ・ボール2000プラス)」宮下良介 というボールに顔を描いた作品は思わず触ってしまいたくなりました。(触ってはいませんが)

他にも印象的な作品がありました。
描き方もあるのでしょうが、リキテックスは確かに、色が鮮やかでした。

ちなみに、このGALLERY-j って個展も出来るみたいですね。
木曜日~月曜日(搬入:水曜日、搬出:火曜日)で30,000円とお手頃みたい。
(店内に掲示する案内用パネル3枚込み)
展示スペースは、10×4.8m フック30本でした。

パレットのダイエット

2006年05月11日 | 芸術、技法
16色まで絞り込みました。
W&N
730 ウインザーイエロー
267 ニューガンボージ
285 ゴールドオーカー
047 バーントシェンナ
603 スカーレットレーキ
497 パーマネントカーマイン
192 コバルトバイオレット
491 パーマネントモーブ
263 フレンチウルトラマリン
178 コバルトブルー
379 マンガニーズブルーヒュー
692 ビリジャン
721 ウインザーグリーンイエローシェード
337 ランプブラック
150 チャイニーズホワイト

中間色を外して、青紫系と混ぜて無彩色が出来るように、アースカラーをゴールドオーカーと、バーントシェンナに変更することで絞りました。
あと、テストで、パーマネントアリザリンクリムソンを外してパーマネントカーマインにしてみました。
とりあえず黒は、混色がしやすいランプブラックを採用。

水彩の実践バイブル

2006年04月21日 | 芸術、技法
ふっと寄った書店で、思わず衝動買いしてしまいました。
いつもなら、パラパラ捲って「ふぅ~ん」と、立ち読みして書棚に戻してしまう事が多いのですが「ビビッ!」と来ちゃいました。
初版第一刷が、2006年4月25日って・・・・まだ、4月21日じゃん!
ってことは出たばっかりの本です。

サイズがA5変形版で小さめのせいなのか、技法書としてはかなりリーズナブルな価格なのですが、中身は濃いです。

著者は英国在住の画家。
巷でにぎわっている、写真をPhotoshopでハイライト加工したようなアメリカンスタイルの水彩画だけではないです。
英国調の水彩画を確認したい人にはうってつけの技法書だと思います。
そして、基本的な技法の説明にとどまらず、研究家ではなく?、現役画家?ならではのような実践から滲み出たような、ちょっとしたアドバイスが嬉しいです。

という訳で、お薦めの一冊です。

初版本のせいか、ところどころ、図と文章が一致しないところがありますがご愛嬌でしょうか。
(例えば P20の基本パレットの色と色の名前が一致していない)

水彩の実践バイブル
マリリン・スコット著
出版社/発売元:グラフィック社
ISBN4-7661-1648-8 C3070
税別 2000円


パレットに悩む

2006年04月11日 | 芸術、技法
22色パレット(32色入る)では、そんなに迷わないのだけれど、持ち運びにも丁度良いサイズの16色パレット(23色入る)は、どの色を入れるか迷ってしまう。
できれば、真ん中のスペースには携帯用の筆(ラフェル1793 )が入るように16色まで絞りたいんだけど。

今回は、今まで入れていなかった、フレンチウルトラマリーンを入れた。
今まではコバルトブルーでごまかしていたのだが、グレーズする時に、透明度がフレンチウルトラマリーンの方が良いような気がしたからだ。(32色のパレットには入れている)
バーントアンバーも一時、外して描いていたのだが、これは無いと不安ということになった。
そして、今まで外すのを躊躇っていたセルリアンブルー(不透明で混色には向かない気がする)を思い切って外してみた。

とりあえず、中段にある色は、悩んでいる色。でも、ブラウンマダーは外すのが惜しいし・・・
黒系3色の中からどの色を選ぶかも迷っている。

テールベルトとテールベルト・イエローシェードは、濃度が出ないので、混色でも良いかなと言う気がしてきた。でも、良い色なんだよなぁ・・・・

Composition & Permanence Table

2006年03月23日 | 芸術、技法
Winsor & Newtonのホームページに、Composition & Permanence Tableってのがあるんだけど、これは見ていて楽しい。
耐久性と、透明性はカラーチャートにも書いてあるのだが、これには、どんな顔料を使っているのかまで判る。

中には、複数の顔料を混ぜて作られているものもあるんだけど、これは、その色を出すのに、どの絵の具を混ぜたらいいかの参考にもなる。

たとえば、パーマネントアリザリンクリムソンは、パーマネントカーマインとパーマネントマゼンタ。
ペイニーズグレーは、ウインザーブルー、ランプブラック、パーマネントマゼンタ(あるいはパーマネントローズ)といった感じ。

なお、このテーブルやカラーチャートはpdfで用意されている。

連筆

2006年03月23日 | 芸術、技法
画材店で日本画のコマを通るといつも横目で見ていたのだが、三連筆なら、そんなに高価ではなかったので思い切って買ってしまった。
(五連だとセーブルが何本か買えそう・・・)
いつもは、日本画用の刷毛やラファエル#903(フィルバート)をウォッシュ用に使っているのだけれど、 三連筆は、毛足も長く(約4センチ)毛の厚みがある(根元で他の筆の倍)ので水持ちもよさそう。

写真上:三連で幅が約2.5センチ
写真中:一寸幅の刷毛
写真下:ラファエル#903 18 3/4

色見本

2006年03月07日 | 芸術、技法
水彩画に限らないんだけど、色見本は手放せない。
透明水彩の場合は、パレットにあるパンの絵の具と、湿ったとき、紙の上で絵の具が乾いたときでは、色が違ってくるので必需品だと思う。

写真は、今メインに使っているW&Nの16色パレットに押し込んだ23色の絵の具たち。
最初はW&Nの色見本のように縦のグラデーションで作っていたのだが、パレットの色を入れ替える度につくるので、今はこのようにしている。
まず、色を置く所に水を含んだ筆で四角に湿らせる。そしてコーナーに濃い絵の具を落とす。これだと、絵の具の広がり具合も少しは判るので最近はこんな感じだ。
色見本には、絵絵の具の名前の他に、T,O,St,Gなど性質がわかる記号をメモしてある。

test60219【流れ落ちるもの3b】

2006年02月19日 | 芸術、技法
【流れ落ちるもの3b】 アクリル(ソフトタイプ)SM キャンバスボード
モチーフは、先のアクリル+岩絵の具と同じ
描きかけだけどとりあえずUP

下地、アクリルジェッソ。
リキテックス・ソフトで、描画。
マットメディウムで平坦化
描き起こし、
マットメディウムで薄めてグレージング
サンドペーパーで研磨
の繰り返し。

test60214 過程【流れ落ちるもの3】

2006年02月14日 | 芸術、技法
過程【流れ落ちるもの3】アクリル+岩絵の具 SM キャンバスボード

カンバス地にジェッソ、セラミックスタッコ、ジェッソの積層で下地を作る。
リキテックス・ソフトをペインティングメディウムと水で薄めたものでベースの彩色。
方解末#9をペインティングメディウムとマットメディウムで溶いたもので盛り上げ。
新岩絵の具#9をマットメディウムを水で薄めたもので彩色。
リキテックス・ソフトを薄く溶いたものでグレージング。
方解末#5をマットメディウムと水で溶いたもので盛り上げ。
リキテックス・ソフトで加筆。

まだ、なんとなく、欲しい色、形になっていない。想像している印象とは違う。
ただ、テクスチャは、だいたいこんな感じで良いと思ってきた。
まだ途中だけど、とりあえずUP。

ナイロン筆2

2006年02月11日 | 芸術、技法
アクリル+岩絵の具の実験用の絵の構想を練る為に、ラファエルのナイロン筆を使って水彩で描いてます。

なんか、思ったより、固いです。
特に、フィルバートは、毛が短いせいか、豚毛なみの固さに感じます。
まだ新しいせいか、穂先のまとまりは良いのですが、水持ちは明らかに悪い。
リス毛の筆のように、多い絵の具を筆で吸い取るなんて事はできないです。
ただ、ギシギシ感はありますが、穂が固くてしっかりしているので、慣れていない人にはかえって描きやすいかもしれないです。
値段も手頃だし、アクリルには使いやすそうです。