蛸林 Daily Work

お気楽な絵とグライダーのBlog
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絵の具のもと (青)

2007年03月31日 | 芸術、技法
水干絵の具は、板状の小さなかけら、乳鉢で潰したりしてから膠で溶いて使う。
新岩絵の具は、金属化合物とガラスで作られた粉で、膠で溶いて使う。
ピグメントは、アラビアガムで溶けば水彩絵の具、乾性油で溶けば油絵の具、卵と酢を混ぜた物で溶けば、テンペラ絵の具。(もちろん膠で溶いてもOK)

もちろん、どれも、アクリルのエマルジョンで溶いても使える。

これらの青は、水干絵の具以外は、コバルトが含まれているので取り扱い注意。

アーティストとアーティースト

2007年03月21日 | 芸術、技法
どうも、音楽番組などで、アーティストというように、演奏家あるいは歌手(singer)を呼んでいる事に抵抗がある。
自作自演なら、作曲家 songwriterであり、歌手 singerで、芸術家(artist)と呼ばれるのも納得出来る。
でもねぇ・・・なんで歌手(singer)がアーティスト(芸術家)なのか?

よく調べてみると・・・
芸人(artiste )ってのがあるのね。
そうなんだ、芸術家(artist)ではなく、あの人達は、芸人(artiste )なんだって。
しかし、紛らわしい言葉だ。

でも、どちらも普通の人達には似たような物なのか・・・

追伸)
-----2007/03/30
3月末に引退する、世界的なクラッシック オーボエ奏者の宮本文昭氏が、TVに出ていたのだが、その中で、「自分はただの芸人ですから。」というのが印象的だった。
アートとか芸術とかそういうのは、観る(感じる)人の使う言葉であって、それを行なう者が言うもんじゃない。
とくに大物は、謙虚なんだなと思った。
やっぱり私の感じた事は正しかったみたい。

色価 とか バルール(valeur)

2007年03月21日 | 芸術、技法
世の中には、簡単な事を難しく説明する人たちが居る物で・・・
しばらく、真に受けて難解な物だと思ていたのですが・・・
なんのことはない、明度(Value)の事だったのですね。
HSVのVです。
色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Value)

美術用語で表れる色価 (valeur)、色のバランスだとか、色による遠近とか・・・
誤訳ですね。
価値という意味もあるので・・・妙な方向に誤訳しちゃった人が居るみたいです。
物に因っては、デッサンでのバルールは間違いなんて・・・
それこそ間違い。デッサンでの明度ですよね。
はたまた、空気遠近法は、バルールの初期段階だとか・・・

頭の中が整理出来た所で、さぁ!次を描くぞっ!

tdw104【娘18 うらら】

2007年03月19日 | 
【娘18 うらら】水彩(REMBRANDT) SM( WATER FORD)

普段は殆ど使わない、ベネチアンレッド、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、カドミウムイエロー、セルリアンブルーなどのオペーク(不透明)な色を試してみました。
それと、肌の影も、いつもはビリジャンなんだけど、今回はテールベルト。
最初は、濁ったような色に感じたんだけど、重ねる色の組み合わせで、思ったよりも透明感が出る物だなぁと思いました。
比較的透明感のでるREMBRANDTの絵の具のおかげかもしれないけど。

支持体と地塗り

2007年03月15日 | 芸術、技法
ベニヤ板のパネルの上に「白亜地」「アクリルジェッソ」と、アクリルジェッソを塗って白くしたパネルに、鳥の子紙を貼り、それに胡粉を膠で溶いた物を塗った3種類の地塗りを作ってみた。
(鳥の子紙を張ったパネルを白く塗ったのは、紙が塗れた時に、透けてベニヤ板の色が見えて色が判りにくくするのを防ぐため)

「白亜地」は、本来なら、麻を貼った上に膠水で溶いたボローニャ石膏を塗るようなのだが・・・麻を貼るのはちょっと今回は省略。
また、先日紹介した「黄金テンペラ技法」の本にあった、一度に(湿っているうちに)やらないとピンホールができるというのが出ていたのだが・・・
もっと厚さを稼ごうと欲張って二度塗りしたら、ちょっとピンホールが出来てしまった。
反省。

胡粉が、いちばんきめ細やかな感じ。
次がアクリルジェッソ。
いちばん粉っぽいのが「白亜地」

作業は、もちろん、アクリルジェッソがいちばん楽。
準備が面倒だが、塗るのはジェッソと同じくらいなのが胡粉。
準備は胡粉ほどではないが、塗るのが面倒というか忙しいのが白亜地。
でした。

さて、この先どうなる事やら。

続 和紙

2007年03月15日 | 芸術、技法
和紙(鳥の子紙)に、胡粉を塗ったけど、練り消しで触れただけで毛羽立ってしまう。
試しに薄めた膠水を塗ったら、毛羽立ちにくくなったけど、艶が出てしまった。

サンドペーパーを試しにかけてみたら、乾いているせいか結構丈夫。
平らになったので、もう一度 胡粉を塗って乾燥中。

さらに格闘は続く

雲の上

2007年03月07日 | 写真
三上さんのBlogを見て、そういえば、先日北海道の帰りの飛行機の中から、私も写真を撮ったっけと思い、載せてみました。
遠くの山は多分、東北の辺りと思うんだけど・・・

飛行機の窓から見る空って、本当に青いんだよね。
上の方なんか青というよりも黒い感じ。
宇宙から地球を見た宇宙飛行士が、それで悟りを開いてしまうという事を聞くけど・・・
どこまでも深い空(宇宙)と眼下に見える地上は、とても小さい。
そこに人がうごめいている・・・
なんか、飛行機の上からでもそれを感じれるような気がします。

テンペラ

2007年03月06日 | 芸術、技法
衝動買いしてしまいました。

「黄金テンペラ技法」イタリア古典絵画の研究と制作
跡見学園女子大学 文学部人文学科助教授 紀井利臣 著
株)誠文堂新光社
ISBN4-416-80656-6  定価 2600円+税

技法そのものについての解説は、目新しい事は書いてないのですが、後半部の処方などがハンドブック的に使用出来る感じで、ついつい買ってしまいました。

最終的にはアクリルで描くことになると思っているのですが、その元となる技法について一度試して知っておく事は大切かなと思い、今、石膏の下地を造っています。
平行して、パネルにアクリルジェッソの下地も造って比較してみようかなと。