長野県/司法書士竹内利一♪【黒姫法律実務研究所】

成年後見・相続・裁判実務を頑張りたい法律家のブログです。☎026(466)6212

【悪質】芸能人とメール交換・・お金をもらってください[資金援助型]多様化

2013-08-22 | Weblog
無料法律相談の中にサクラサイトがらみの相談が立て続けにありました。
皆さんは,大丈夫ですか。

「ガンで余命いくばくもない,財産は数十億あるが,死ぬ前に社会に還元したい。あなたに財産の一部を差し上げたい。それを社会のために使ってほしい」とか,
「私がマネージャーをしているアイドルの相談相手になってほしい。謝金を差し上げるので・・」とか。


自分の携帯に届いたメールなどで興味を持ってしまったのが転落の始まり。
メールのやり取りに1回600円程度のポイントを消費し,
数万円をつぎ込んでも目的のお金が手に入らないと・・
投資した損を取り戻したいという心理(深みにはまる心理)は,株式投資と似ていますね。

人間の心理をうまくついた悪質商法というより犯罪に巻き込まれてしまう人が後を絶たちません。
特に不景気の時代に多いという説もありますが,みんなが儲けていると感じる好景気の時代も気を付けないといけない悪質商法です。

こんな記事もありました。

芸能人装う「サクラ」サイト 焦りから深入り…資金援助型など多様化(時吉達也)

とにかく,家族に知られたくない,損を取り戻したいという気持ちから,被害が拡大してしまう傾向にあります。
相談してくる人は被害者の家族の場合もあって,とにかく,被害者である家族のことをケチョンケチョンに攻め立てているような感じに聞こえてしまい残念な気持ちになります。

友人・知人・親戚に借金してまでのめりこんでしまったケースでは,相談者はお金のことが一番の関心ごとのように聞こえてしまいます。
特に弁護士に依頼したらいくら費用がかかるのかとか,すぐに損害を取り返してくれる弁護士はいるのかとか,相談者の希望どおりに動いくれる弁護士はいるのかとか・・

相談者の気持ちは分からなくもありませんが,一番傷ついているのは被害者の方だと思います。

憎むべき相手はだました犯人です
犯人に司直の裁きを天罰を
そう思わずにいられません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【国民生活】2013年8月号【No.13】(2013年8月15日発行)<全体版>

2013-08-22 | Weblog
【悪質】商法に騙されないための啓発資料が国民生活センターから発表されました。

「だまされる心理からみる高齢者トラブル」
高齢者を狙う悪質業者が使う言葉や手口・高齢者や見守る人へのアドバイスをまとめたリーフレットです。

詳しくは

http://www.kokusen.go.jp/wko/index.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【判例】債権者の説明で担保価値誤解→連帯保証契約の錯誤無効を認めた事例

2013-08-22 | Weblog
銀行の説明で,担保不動産の価値が十分なので,連帯保証をしても責任を追及されないと信じてしまい連帯保証契約を締結した事例のようです。
どうやって戦ったのか主張・立証の方法に興味がありますね。
動機の錯誤は,動機が相手に表示される必要があるので,ほんとに難しいです。
教科書的・試験問題的には簡単な問題かもしれませんね。

国民生活センタのページに東京高裁平成24年5月24日判決の解説が掲載されました。
詳しくは

http://www.kokusen.go.jp/hanrei/data/201308_1.html

【ポイント】
(1)錯誤無効について(肯定)
巨額の保証契約に直ちに署名押印するに至る事情。

(2)異議をとどめない承諾(否定)
連帯保証契約締結付きで主債務に係る貸付債権譲渡までの間に保証契約が無効であることを主張できる状況になかったこと。

•『金融・商事判例』1401号36ページ
•『判例タイムズ』1385号168ページ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする