長野県/司法書士竹内利一♪【黒姫法律実務研究所】

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【研修】後見業務は『傾聴』>受容>助言

2013-08-11 | 雑談
日曜日は松本で成年後見センター・リーガルサポートの研修でした。
司法書士であれば,だれでも後見業務ができる。と考えがちですが,司法書士=専門職後見人では決してない
個々人の努力だけでは補えない実務研修と高い倫理観を養うための研修(しかも更新制のため常に研修を受け続ける必要がある)や,
後見人の監督を家裁だけでなく組織で監督し,もまれているからこそ,能力担保が実現できていると感じました。
面倒に感じることや決して格安とは言えない会費を納めることを求められるなど,手かせ足かせに感じる向きもあるかもしれませんが,
成年後見センター・リーガルサポートに所属して研修の機会が確保できるのは個人的には大変ありがたくうれしいです。
今回の研修で,記憶にとどめたい言葉と再会しました。

権利擁護とは・・
1本人の適切な権利の行使の支援
2本人への権利侵害の解消
3本人への権利侵害の予防
という言葉を含む言葉。

執務姿勢として・・
本人(被後見人など)の言葉を傾聴せよ。次に受容。そして助言。
とにかく本人は聴いてほしいことが山ほどあると心得て,聞き役にまずは徹しましょうと理解しました。
また,後見人の価値観を押し付けるのではなく,本人の考えを受け入れ容認する広い心を持ちましょうと理解しました。
面白い。

最後にもう一つ。
後見人は後見業務の怖さを知ることも大切。
財産とは,人の強烈な欲望の対象である。
後見人は,原則を忘れるな。


なるほどです。自分がちゃんとできているか,慢心していないか,気づいていないか,
立ち止まって自分のことを振り返る良い機会になったと思います。

おやすみなさい。
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