【遠隔複写サービス】と言います。
なかなか手に入らない書籍の内容を裁判所に提出する必要ができました。
該当ページのコピーを提出するよう裁判所書記官からの指定です。
裁判実務研修などでよく耳にする書籍だったこともあり,難なく入手可能かと思いきや,手に入りません。焦り始めました。
信州にもそこそこ専門的な書籍を扱う本屋がありますが,全く見つかりません。
かと言って購入するにしても高すぎますし,バックナンバーを探す必要があります。。
事情があって,費用をかけるわけにはいきません。
何かうまい手はないものかと,県立図書館で相談したところ,東京に行く機会があったら国会図書館で調べると良いと案内されました。
国会図書館には二十歳ごろ,大学の論文やレポートの作成のために何度か訪問したことがありましたが,
事情があって,さすがに旅費をかけて出かけるわけにもいかず,困ってしまいました。
しかし,
あきらめることもできず,粘った結果,国立国会図書館のあるサービスを案内されました。
但し問題が・・著作物は何でも自由に複写できるわけではありません。
またまたよく調べると,裁判手続きのためなど特定の理由の場合には,許可を得られれば,
書籍を複写してもらえるサービスがあることを教えてもらいました。
但し,このサービスを利用するためには事前準備が必要です。
先ず,
利用者登録のために京都にある国会図書館関西館に必要書類を郵送する必要があります。
その後,
遠隔複写サービスを申し込みます。裁判手続きの為に複写するケースでは【特別複写許可申請書】の提出も要求されます。
手数料は必要ですが,これで必要な資料を入手できそうです。
但し,
一つハードルがあります。
サービス申し込みにはコピーしたいページや該当箇所を指定する必要があり,これが調査確認できなかったときは遠隔複写サービスは使えないかもしれません。
こんな場合はレファレンスが可能か図書館の方に聞いてみると良いかもしれません。
最後に,
サービスを申し込んでも,現物の書籍を見ていないため,裁判所に提出するのに必要十分なものかは届いてみるまで分かりません。
ちなみに,
【遠隔複写サービス】と【特別複写許可申請書】を京都の国会図書館に郵送して1週間ほどすると・・
東京から,使用目的等の確認のために電話がかかってきます。
この作業が完了して問題がなければ,1週間ほどで自分の手元に宅配か郵便で送付されるそうです。
なお,後日,事務手数料や実費コピー代はコンビニよりは高めで,振込手数料も負担する必要があります。
詳しくは
↓
国立国会図書館のサイト