過去からのドッキリ

数時間前の話。

ゲームソフトを入れてある入れ物がいっぱいになったので整理をすることにした。

奥のほうは懐かしいゲームがいっぱい詰まっており、中学時代から遊んでいたソフトを見ては、当時を思い返してみたりする。良いことも悪いこともたくさんあったなぁ……。

ああ、ファイナルロマンス２だ。この脱衣麻雀ゲームがやりたくて独学で麻雀を覚えたっけ……。何がすごいって、麻雀知らないのにとりあえずゲームを買ってそれから麻雀を覚えたんですよ。我ながらすごい努力だな！


そんな風に年寄り臭く整理をしているとですね。ラックの奥から茶封筒がみつかったのですよ。

あれ、これなんだ？と思って中を見てみると、なんと３万円が入っていた。

え？なんでお金が入ってるのよ？と封筒の中身を見てみると、なんと手紙が入っていた。

しかも書いたのは私。手紙のあて先人も私。

「未来の僕へ、お金に困ったことがあったらこれを使ってください。君の幸せを願っています　　１９９６年１月６日」（原文まま）

……思い出した。中学時代にタイムカプセル＆自分へのドッキリのためにしかけたんだっけ。お年玉を茶封筒に入れてラックにしまいこんだんだった。

うわー。１０年も眠っていたんだ。どうりでセガサターンのソフトの間に挟まっていたわけだ。

見事にひっかかったよ。昔の僕、ドッキリ大成功だよ。字、汚いよ。

……とりあえず、この手紙の余白に未来の自分へ手紙を書くことにした。

「未来の私へ。現在色々と悩みや不安もありますが、この手紙を元気で読んでいてくれる事を願っています　２００６年５月２４日」

過去の自分が３万も入れているのに恐縮だが、手紙と一緒に一万円を同封してまたラックに仕舞いこみました。

……忘れることができるかなあ。