17年ぶりの邂逅

君は、月刊マガジンに連載されている「龍狼伝」を読んでいるか！

……というか、知っているか？

もう二十年近く連載されている長期作品で、中学生・天地志狼と泉真澄の男女二人が、三国志の時代にタイムスリップしてしまうという話である。

横山光輝三国志でいえば、劉備軍が荊州に居候していた時期で、志狼と真澄は戦場で命を落とした徐庶の代わりに劉備軍の軍師を勤めることになる。当時、三国志にめちゃくちゃハマっていた小学生の私は

「おおっ。これで志狼が諸葛亮孔明に真澄が孔明のヨメになるのかっ」

と興奮したのですが、何事もなかったかのように孔明も月英も登場してくるというね。そして真澄が曹操軍（というか仲達）に攫われてしまい、志狼は劉備軍で「竜の子」として戦い、真澄を取り戻そうとするのである。

……こんな話がですね。もう20年くらい続いている。何度か助ける機会はあったのに、真澄本人が救出拒否をしたりでなかなか話が進まない。

というか三国志自体もう関係ないし。オリジナルキャラばかりが出てきては活躍して既存の三国志の武将たちはもう彩りにもなっていない。

呂布の弟という奴が出てきて、呂布くらい簡単に殺せると言った時にはさすがに呆れた。もう少し叩き台になっているものをリスペクトしろよーって。

で、今回ブログに書きたい事に入る。

私が中学生くらいの時の内容で、真澄の侍女を左慈が助ける場面がある。

その時にその侍女が「乱世の運命を大きく変えることになる」みたいなナレーションが入ったのだが……それっきりずっと出てこなかった。

それが今月の「龍狼伝」で、突如登場したのだ。

私が中学に入ってそこそこの内容だから、およそ１６～７年ぶりの登場ということになる。赤子が高校生になる期間だ。

これで全然乱世の運命を変えなかったら許さんもんね。

あ。ところで現在の龍狼伝だが、侍女が左慈に救われたのが赤壁の戦い直前。そしてついこの前の内容で周瑜が死んだ云々。三国志の内容としては2年経ってないのだ。といっても完全に歴史がオリジナル展開に進んでいるので、詳しい時系列はわからないがね。